雨ニモマケズ @北区 ~「一周年記念限定☆厳選六種の貝出汁らーめん+チャーシュー2枚」 | としくんの「ぶらぶラーメン日記」

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雨ニモマケズ


【注文】 一周年記念限定厳選六種の貝出汁らーめん+チャーシュー2枚
【価格】 900円+150円

[訪問日時] 2015年11月中旬(平日) 19:00
[店内状況] 満待ち5番目、後客多数
[注文方法] 券売機にて
[味] 豚+貝/清湯/醤油
[麺] 平打ち中細麺(150g位)
[具] チャーシュー、1/2燻製味玉、マコモダケ、三つ葉、刻み葱



オープン直後からのBMが中々解けない当店。
この日の一周年記念限定が最大のチャンスと、会社帰りにお邪魔してみました。
まず食券を買ってから列に加わるシステムなんですね。
若葉マークで挙動不審にしてると、常連さんが教えてくれます。



券売機では師匠麺処 ほん田」の本田店主直筆のボタンをプッシュ。
岩手三元豚のチャーシューも追加してみます。



着席は並び始めから約20分後。
因みに本日の限定は200食、11時半の開店から通し営業とのことでしたが、この時間帯で150杯超が出てる感じでした。




八木澤商店「奇跡の醤」
カエシは岩手県陸前高田、八木澤商店の「奇跡の醤」。
実は私がこの限定に惹かれたのは、このカエシによるところも大きいのです。

2010年に評判を聞き、陸前高田の本店を訪問して醤油を初めて購入しました。
2011年の大津波で工場が流されたにも関わらず、社員の雇用を守り内定者さえ入社させて、東北復興のシンボルとして活動を再開させた同社。
私は生産を始めるに当たっての少額の義捐出資に応募し、数年後に自社工場第1号の「希望の醤」が送られてきた時の感動を忘れません。
たまたま他所で流されずに見つかった「もろみ」を培養し、昨年復活出荷されたのがこの「奇跡の醤」
記念限定にこの醤油を選ばれた店主さんに拍手を贈りたいです。

[八木澤商店のHP]
http://yagisawa-s.jp/SHOP/0101091.html

スープ
蛤、浅利、しじみ、赤貝、カキ、帆立の厳選六種の貝に加えて昆布、煮干。
更に豚、鶏をベースに合わせることで、貝出汁感を強調しつつ苦味を緩和したとのこと。



通常の貝出汁清湯はまず貝出汁特有のジンと痺れるような感覚が先行し、後追いでカエシやタレが載ってくるイメージですが、このスープはやや異なります。
まず「奇跡の醤」主体のカエシの香りと芳醇なコクがブワッと主張。
すぐに負けじと、蛤や浅利を大将にした貝軍団が、奥から突き上げるように寄せて来るんですよ。
どちらもしっかり主張し、でもどちらも突出しないハイレベルなバランスを保ったまま鼻腔を駆け巡り、そのまま長い余韻へと。
これは凄いスープだと思います。




平打ちの中細麺で、心の味食品の特注品。
茹で加減はやや硬めのジャスト。
箸でリフトした時の質量感で、かなり密度の高い麺だと感知します。
その通りしっかりした歯応えと歯切れの良さ
スープも良く拾い上げます。
麺量は150g程度でしょう。




ラインナップは上記の通り。



具の主役は何といっても岩手県産三元豚で、「佐助」というスペシャルブランドらしいです。
モモ肉を軟らかくジューシーに焼き上げたもの。
歯を入れた瞬間にジュワ~ッと滴るような肉汁が、極上スープと上手く調和して口いっぱいに至福をもたらします。
これは絶品、2枚増しにして大正解でした。




デフォで1/2載せてある燻製味玉
そのスモーキーな仕上がりは良いのですが、カットが如何にも素人っぽくて美しくない。
断面ギザギザで、私のはおそらく半玉ではなく2/5玉位ですかね(笑)

当初若筍と思ったのは、マコモダケというイネ科の植物とのこと。
筍のエグミを無くしたような不思議な味と軟らかい食感は初体験で面白いですが、スープとの親和性は無く、かなり浮いた感じの存在に感じました。




■ 感想など
具の一部にやや疑問を感じたものの、全体としては素晴らしい一杯でした。
醤油の芳醇さと出汁感の調和は、スペックは異なるものの「中華そば しば田」の中華そばを彷彿とさせるもの。
レギュラーメニューの評価にはややバラつきが有るようですが、必ず再訪してみたいですね。
後輩女子学生を連れてきた常連♂学生が超ウルセ~のが耳障りで、それが無ければ更に好印象だったかも知れません。

一周年、おめでとうございました。

ご馳走さまでした~