としのブログ

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8/9(土)AM6:35剱岳山頂から北方稜線に足を踏み入れます。
    山頂にいたの、わずか5分ぐらいだった・・・。



さあ、北方稜線だ。3名の方と同行させていただきます。(感謝)

まず、長次郎のコルへくだります。





ここで、いきなりの問題が。よく「段になっている部分をトラバース」と書かれている段の先が
崩れている!!

下から見ると、中央付近に崩れた部分がみえます。



なんとか通過したものの、現在のルートは、トラバースする段よりも数メートル上から左側へ移動するのが正しいようです。 下から見上げた写真では、崩れた部分の右側になります。
登る人は間違えないとおもいますが、下るときは知らないと気がつきません。要注意。

そして、長次郎のコルの先は、有名な登りです。




ガレ場を登って一番下のテーブル状になったところに取り付き、バンドを登っていきます。

お助けロープがあったりしました。




登りきったところからトラバース




突き当りの岩場を回り込みます。この時、まっすぐ一段降りて下の段を歩いたほうがそのあとが楽です。
有名なお助けロープのある岩に向かって斜めに降りようとすると結構大変。










振り返ってみると・・。





さらにどんどん進みます。



向こうのほうに、二枚岩のサイトが見えてきました。



二枚岩のサイトに到着。テント張れそうな平地です。



ここから左上に登ります。
ちょっと登って下をみたところ。



ここから登ると右側にロープがかかっているところがあって、そこを上に乗り越し、
下ります。




すると、道がみえるのでそれに従っていくと




池の谷の頭 の広場につきます。

ここもいい景色です。




ここから、目の前のチンネに向かってちょっと左気味に降りていくと、池の谷乗越へ降りる有名な岸壁です。








どなたかが張ってくれたフィックス・ロープがありました。これを頼りにおります。




途中から見上げてみました。



下まで降りてから見上げると、よく写真でみる景色ですね。

写真中央付近の浅いバンド(左から3つ目)にフィックス・ロープがありました。





ここから、左に進み(日陰側)、悪名高い 池の谷ガリーを下ります。

出だしは踏み跡も明瞭ですが、一歩出すごとに小さな落石が。慎重に下ります。










途中から、左の岸壁沿いをあるいて、少しでも落石を減らそうと努力してます。



上を見ると・・・




しばらく下ったところで、学生らしき人の集団が。10人ほど登ってきました。もっと声だして早くから気づかせてほしい。直下に人がいたなんて。(・。・;

だいぶ下って、三の窓が大きく見えてきたころ、右側の岸壁に移ります。

そこからは、踏み跡も明瞭。三の窓へ。テントサイトがいくつかあり、テントが張ってありました。クライマーのテントだと思います。




上を見る。



テントサイト



ここから少し下ると、発射台の取り付きです。




発射台を登ります。下のほうにはフィックス・ロープがあります。




どんどん登っていきます。





小窓の王 につきました。向こう側が見えます。

目の前のガレ場にも踏み跡がありますが(たぶんクライマーの)、ここは下らず、左へトラバースしている踏み跡へ進みます。




振り返ると、池の谷のガリー。よくまぁ、あんなところ下ったものだ。
すれ違った登山者が登山道があの中と聞いて驚愕してました。その気持ちわかります。

人の通るところではないという意見にも同意したいぐらい。

この時点でAM9:30 時間的にだいぶ早い。

もしかして昼にはつくの?という話もありましたが、剱の神はそうやさしい方ではなかったのです。




トラバース道に入ります。




しばらく行くと(100mぐらい?)稜線ルートと巻き道の分岐があります。
ここは、右(下)への巻き道を通ります。
(あとで聞きましたが、稜線ルートもアップダウンがあるが普通に通れるのだそうです)


巻き道の下り始めから小窓の王を見上げます。



どんどん進みます。



下のほうに大岩が見えてきました。
あそこまで下ってから斜めに登り返します。




大岩です。




この岩の直下にも斜め方向に踏み跡がありますが、ここではありません。
たぶん、多くの方がまちがって踏み跡ができているものと思います。

もう一個下の大きな岩まで下り、そこから左に曲がって斜め上に登り返します。





この先しばらく行くと、傾斜のきつい雪渓がでてきます。この雪渓を渡ります。

ピッケルと、10本爪以上のアイゼン必須です。軽アイゼンをもっていきましたが、全然ダメ。
同行の方がロープを張ってくれたので助かりました。

自分一人なら、一歩ずつステップをしっかり切って進むか、むりやり上を高巻いたと思います。




この雪渓を渡ると、すぐ次の雪渓がありますが、それを渡ってはいけません。
この雪渓と次の雪渓の間を上に登り、トラバース・ルートに入ります。

今回先行者の足跡が次の雪渓にあったため、渡ってしまい、その先で道がわからなくなってしまいました。

次の雪渓を渡ると以前道だったと思しき痕跡が多数あり、しばらくうろうろした結果、上に登って事なきを得ましたが、30分以上うろうろしてしまいました。

短い雪渓を1個渡ったらすぐに上に登る!!これが大事です。


このあたりから調子がダウン。強烈な日差しと日陰がない+気温上昇で体を動かすと熱射病になりそう。
持っている水をどんどん飲み、塩タブを食べ、休み休み歩きます。

先行の三人に遅れるようになり、所々でだいぶ待ってもらいました。


這い松地帯をしばらく行くと、また雪渓がでてきます。この雪渓は先行者が雪渓の上端ぎりぎりを高巻きいているようで道がありました。

この写真は通り過ぎてから振り返ったもの。



雪渓を過ぎたら、草付きを下り、次第にガレ場になりますが、どんどん下ります。



だいぶ下ったところで、道が左側の谷に入っていきます。ここから急傾斜の涸れた沢筋を下ります。



このころには先行の三人は完全に視界から消え、だいぶ遅れてます。

沢筋が日陰なのが幸いなんですが、ハードに歩くと暑くて倒れそう。ボチボチ進みます。



ようやく小窓着。御三方をだいぶ待たせてしまいました。
少しだけ休憩し、小窓雪渓に取り付きます。アイゼン装着。





小窓雪渓をどんどん下ります。
雪がザラザラで軽アイゼンほとんど効きません。






右側の一個目の細い滝を過ぎ、左側の沢を4個ほど過ぎたころ、右側の2個目の大きな滝が見え音が聞こえてきます。




左側の鉱山道への取り付きが見えてきました。岩が切れたあたりです。

だいたいですが

北緯36度38分06.13秒、東経137度37分45.98秒、標高2165.51m 

ぐらいでした。(この値、保障の限りではありません。あくまで自己責任で)





ここから鉱山道を進みます。
















展望台の岩




モリブデン鉱石がありました。きらきらしてます。池の平の小屋にもありましたが・・。



だいぶ池の平が近づいてきました。
雪渓を横切るときに雪を掬って、ザックと背中の間にいれたり、ヘルメットと帽子の間に入れたり。少しでも体温を下げようと努力。








池の平到着!!PM2:50 本当に疲れました。暑すぎです。

結局ビバークの可能性も考えて持っていた2.5Lの水のうち、2.3Lほど飲んでしまいました。
ぎりぎりでした。



モンローの唇。 ここまで来ると唇に見えますね。




早速ビールで乾杯!

同行の3名は仙人池ヒュッテ泊だそうで、一息休んだ後に出発されました。

ありがとうございましたm(_ _)m


その後、お風呂に入ってのんびり過ごしました。





池の平小屋は、剱岳北方稜線にいった方、これから行く方、そして断念された方の集う小屋です。

小屋の外でも中でも北方稜線の話題で盛り上がりました。楽しかった・・・。

そして、消灯後外に出たら、今日も満点の星空!!すばらしかったです。

唯一の心残りは、「モンローの唇」 が夕焼けで赤く染まるところが見られなかったところ。

次回に期待ですね。


蛇足:以後のブログ作成はだいぶ後になりそうなので・・・

仙人池ヒュッテから仙人温泉までの間、仙人谷は想像以上に雪が残っており、1キロぐらい雪の上を歩くことになります。アイゼン必須です。仙人池ヒュッテから下る際には、雪が切れる(ゴーゴー音がする)ところまで下らず、左側の道が谷から離れる位置の少し前で雪渓から道に上がり、夏道で仙人温泉に行く必要があります。雪渓を最後まで行ってしまうと落ちるので危険。
下りで左岸にあるマーキングのピンクリボンを見落とさないように歩く必要があります。

8/8(土)

朝5:00起床(ほとんど寝てない)

朝食、着替えなど準備して6:00頃出発。

写真など撮っていたので実際に歩きだしたのは6:15頃。

登りだしてすぐにトレランの人に抜かれる。

最近は、18Lのザックにトレランシューズで縦走することが多いので今回はやたらと荷物と靴が重く感じる。ついでに早月尾根はほとんど直登の連続で穏やかに歩く(トラバース)がほぼない。

たまに見える景色に足を止めながら、登る登る。

と、もうトレランの人降りてきた。早すぎる・・・・、

小屋まであと1kmの看板あたりで限界が。あまりにも眠くて眠くて。

11:20頃、早月小屋着。即受付け。

小屋のご主人に今日はもう終わり??と言われ、寝ます!!と即答でした。

コーラをいただき、一息ついたらお昼寝です。

昼寝後に小屋のご主人に北方稜線の情報を聞こうとしたら、一人は進められないのであきらめるように言われうーんと悩む。

そのあとは、他の登山者と話をしたり、山を眺めて過ごしました。

日の入りは水平線ではなく雲海への日の入りとなりました。

夜消灯後に外に出ると満点の星空!!

ヘリポートまで上がると他にも2人先客が。しばし話をしながら星にみとれていました。

やはり、山で晴天時にみる星は最高です。自分のデジカメでは星がきれいに写せないのが残念。


8/9(日)

朝1:50起床。昨日散々寝たので起きられた。

今日がこの縦走のメインとなるかもしれない。小屋の主人に一人での北方稜線は強く止められたので、頂上で他に行く人がいないか声をかけてみることにする。

朝3:00小屋発。真っ暗の中を歩く。昨日、登山ルートの入り口だけ確認しておいたことと
最初は樹林帯でルートが明確なのでなんとか真っ暗な中も歩くことができた。
日が射すと気温が上がるので、涼しいうちに歩けたのもよかった。


途中で一人、抜かれたり追いついたりしながら歩いた人がいた。早月小屋にテン泊で、少ない荷物で登頂するとのこと。写真がメインらしい。

AM3:45ごろ、樹林帯を抜けたところのピークに到着。一休みする。星と夜景がきれい。写真が撮れないのが残念だ。そうこうしているうちになんとなく明るくなってきた。ここからヘルメットを着用し、ヘルメット、ヘッドランプ、帽子で進む。いまひとつ納まりがわるい。

ようやく早月小屋から0.8kmの看板あり。なかなかはかどらない。


AM4:30頃になると本格的に明るくなってきた。”山際(ぎわ)少し灯(あか)りて” の写真を撮りながら進む。

AM5:00にはヘッドランプはいらなくなっていた。ここへきても相変わらず直登続き。どこまでも直登なのね、この道は。

途中鎖場なども通過しながら、ようやくAM6:15に早月尾根分岐標識までたどり着きました。

AM6:30 剱岳山頂着。恒例のジャンプ写真を撮り。さっそく頂上周辺の状況確認と北方稜線へ行く人がいないかチェックです。

すると、北方稜線ルート方向で準備している人がいた。「これから北方稜線ですか?自分も行きたいと思っているんです」と話しかけると3名で行くところとのこと、一人だというと一緒に行こうと誘っていただいた。これは行かねば。頂上においてあった荷物を取り、さっそく出発する。





この夏は、早月尾根を通っての剱岳登頂と剱岳北方稜線を縦走しました。
このブログは、次回の登山時に参考にするための覚えとして書いています。

このブログを参考に登山される人がいましたら、特に剱岳北方稜線ルートについては
迷いやすくルートが頻繁に変更されているようですので
自己責任であることをご認識いただいたうえで、慎重な下準備と経験者の同行による通行をお願いします。


今年の8月のお盆休みは、満を持して早月尾根と剱岳北方稜線の縦走と決めました。

早月尾根は、馬場島からの直登ハードルートでアクセスが悪い。以前あったバスは廃線になり
行くならタクシーか車で向かうしかなく、縦走した場合に車の回収のためにタクシー利用が必須となること、さらにタクシーは上市駅から8000円ほどかかることから躊躇していましたが今回思い切って縦走に組み込むことにしました。

剱岳北方稜線ルートは、バリエーションルートであり、一般登山者立ち入り禁止になっています。

後で出てきますが、小屋のご主人からは、一人で歩くのは強く止められました。
それだけ迷いやすく事故が起こりやすいということです。


8/7(金) 仕事を定時で切り上げて早めに帰り、事前に準備してあった荷物を車に積み込みます。
     当然ながら車中泊道具(シュラフ、銀マットも)

ここで今回持参した道具をざっと:

ザック(40リットル+α)、マット、ツェルト(ファイントラックII)、ストック(ポール兼用)、シュラフ(化繊の軽量。Hilers Depot)、ハイドレーション1L+プラティパス1L+いろはす水0.5L、ソックス×2、ウインドシャツ(フーディニフルジップ)、レインウエア上下(エバーブレスフォトン)、サングラス(調光レンズ)、帽子(アウトドアリサーチ、襟あり)、エマージェンシー・セット、ヘッドランプ(ティカXP2)、一口羊羹×3、栄養バー×5、バーナー(メタアルコール&Hikers Depotのカードサイズ)、500mlのコッヘル、山食×1、テーピングテープ、スマホ、Ipadmini、予備バッテリー、コード、地図(山と高原)、GPS(ガーミンOREGON450)、予備電池(単三×4、単四×3)、アイゼン(グリベル、スパイダー)、ピッケル(カンプ、コルサ)、ダウン上下、化繊(プリマロフト)上着(ノースフェース、サミット)、予備Tシャツ、予備下着×2、スパッツ(モンベルのショートスパッツ)、日焼け止め、リップクリーム、飴、塩タブ(ミドリ安全)、トレイルミックス(イオンのナッツ売り場のもの+乾燥マンゴー)

身につけているもの:
ドライレイヤー(ファイントラック、上下肌着)、Tシャツ、CWX、短パン、ソックス、グローブ、アームカバー、登山靴(ブーティエル、ゴロー)

あとで気が付いたら、ベルトがない!!。短パンがズリおちるので苦労しました。
いつもは、ザックに物を縛り付けるときに使う平たいベルトを短パン用ベルトとして使ってます。
(厚みがないのでザックのウエストベルトを締めたときに痛くない)

PM9:00過ぎに自宅を出て、立山インターに向かいます。が、いきなりのミス。なんと東海北陸道に入り損ねてしまうという・・・。

次のインターで係員の人に事情を話し、特別転回させていただきました。(ちゃんとこういった場合の制度がありますので悪いことをしているわけではないです。)

30分ほど時間をロスしてしまいました。

立山インターまで無事到着。一般道を馬場島に向かいます。

が、ここでナビが変な道を案内するので、山の中の強烈な道を通る羽目に。
普通に広い道を走れば、もっと楽につけたのに、ここでも10分以上のロス。

馬場島についたのは、AM2:15を過ぎていました。
なんとか車を置くことはできましたが睡眠時間がやばいです(-_-;)

すぐに車中泊の準備をしておやすみなさい・・・(AM2:30就寝)。