インドには「貧」はあっても「困」はない(マルカスさん講演・後半) | さりげなく★スローフード
2008-12-02 06:26:28

インドには「貧」はあっても「困」はない(マルカスさん講演・後半)

テーマ:名言・心に残る言葉

マルカスさんによるインドについての講演、後半です。

(前半はこちら↓)

http://ameblo.jp/toshi-shun/entry-10171014153.html


インドで先般、ムンバイ同時襲撃事件がありました。

実際のインドは、マルカスさんがいうよりも複雑かつ、厳しいものかもしれません。

しかし、にもかかわらず、マルカスさんのような人の信念は貴重なのだと思います。


ちなみに、土曜日の高円寺氷川神社・氏子青年会の集まりで教わったのですが、チャンドラ・ボースの遺骨が納められた連光寺があり、その関係から杉並区には日印交流協会があり、インドと友好的な関係を保とうとしているようです。


山田宏区長による、以下のコメントがあります。

http://www2.city.suginami.tokyo.jp/greetings/greetings.asp


以下、マルカスさんの講演後半です。

インドには「貧」はあっても「困」はない、という言葉は名言だと思います。

日本はいままで、「貧」はなくても「困」だらけだったのではないでしょうか????


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インドは植民地になる前は豊かでした。英国人が入ってきて商売をして儲けましたが、それでインドのバブルは7世紀にはじけたといわれています。そのときから今でも治っていないといわれています。昔はすごいお金持ちでした。だから外国に狙われました。いま日本はお金持ちです。だから外国から狙われていろいろなところにお金を出さなければなりません(笑)。


時代が変わるのですが、インドは何でも取り入れる国です。反対はしません。そしてインドのいいところは、他の国を攻めたことがないのです。戦争で負けてばかりだけど、他の国を乗っ取ったことはありません。インドはずっと平和の話をしています。だからアメリカのグループにも、ロシアのグループにも入っていません。第三世界のリーダーであるだけです。それからずっとこの流れできています。


それに植民地だったけど戦争で独立をしていません。インドだけは話合いで独立をしました。これはガンジーさんのお陰です。とても面白い頭のいい弁護士でした。ちゃんと英国に行って勉強して、話合いによる彼の指導によって1947年にインドは独立しました。あまり血を流していないけど、独立をしてから大変でした。独立をした後、英国人は急に帰りました。そのときにインドとパキスタンが宗教的に分かれました。英国人がそういう分け方をしてしまったので仕方がありません。それで今日まで来ています。


最初は法律的に外国のものはあまり取っていませんでした。もし外国のものを使ってしまうとインドでは何もつくれなくなってしまい、ずっと外国のものを買わなくてはいけなくなる。だから法律で外国のものをとっていませんでした。だから政府は国内産業を保護するために、外国のものを持ってくると300%税金をかけていました。50年間これでやってこれていました。それで現在、世界で競争相手になれるようになったときに1991年からマーケットをオープンしました。すると世界中がびっくりしました。眠っていた象として、BRICsに数えられていますし、これからの国だといわれています。


私も1977年から旅行会社の仕事をしていますが、今から10年くらい前まではインドといえば工場で爆発があったとか洪水が起きたとか問題ばかりが新聞に載っていました。でも、今は変わりました。皆急に、「インドはすごいですね」といわれます。インドは数学で有名な国です。ゼロを発見したのもインドといわれています。何も無い1より前の数字です。これが無かったらコンピュータは動かないといわれています。だからインドではコンピュータをやっている人たちが多いのです。


私はインドで日本人の案内もしていたので、朝7時モーニングコール、8時朝食、9時に出発します。田舎に行きますと10時、11時にはインド人は皆、木陰で寝ています。なぜかと言うと、インドはとても暑い国です。夏は、デリーあたりで45~48℃。車の上で目玉焼きができます。大変暑いです。でもそのときでもインド人は生きています。皆で生きているんです。強いです。だから働く時間が違います。朝早く朝4時、5時に出かけて畑で仕事をして、9時、10時には暑くて働けないから寝る。それから、大体4時から5時ごろの夕方になるとまた働きます。だから日本人が観光しているときは「インド人は怠け者」って言われてしまいます(笑)。働き方が違うだけでインド人もよく働いています。


ほかにもインド人の特徴は何でもゆっくりしていることです。インド人はあわてないです。日本人はいつも急いでいます。これは文化の違いと気候の違いが原因です。インドは暑いですから、あわてたら倒れます。だから考え方とか動き方とか生き方が変わってきます。


それに日本では晴れているといい天気ですがインドでは曇っているときがいい天気です。雨は少ないです。毎日晴れています。ときどき曇って、いい天気ですねといいます。どうしてそうなっているのかというと、それはインドの気候です。暑いところですので、雨や曇りを歓迎します。インドの映画を観ると、必ずヒーローとヒロインが踊りながら雨にぬれています。それは欲望です。雨が欲しいからです。


日本は本当に恵まれている国です。水にも緑にも自然に恵まれています。当然インドにも大自然はあります。生活の中に自然を多く守っています。田舎に行くと牛糞を使います。牛糞を干して丸いせんべいみたいなものをつくります。それを燃料にしたりレンガにしたりします。これを使うとおいしいご飯が炊けます。牛糞はリサイクルです。牛はいろいろなものを食べます。その牛糞で薪の代わりに使います。リサイクルができています。皿の代わりに葉っぱを使います。使った皿は捨てて、それを牛が食べてリサイクルです。だから家も牛糞からつくったレンガで建てています。


田舎の場合は、レンガとレンガの間にセメントもありません。レンガが壊れたらそれが土に戻ってその土を使ってレンガにします。リサイクルです。インドではレンガの建物が多くても地震が少ないからやっていけます。だからリサイクルは生活の中であります。トイレの場合は紙を使わないです。水を使っています。日本でもウォシュレットになって水を使うようになりました。こうして自然を守りながらいまでもリサイクルの生活が続いています。


日本とインドの違いはまだあります。インドにはお墓がありません。ヒンズー教の場合は火葬して、全部ガンジス河に流します。インドは広いですからガンジス河に近くなければ、近くの別の川で火葬してほとんど流します。でも、少しお骨を持って、お盆に聖地であるベナレスかハリトワールに行って流します。ここから日本の「灯篭流し」の習慣がきています。流す骨が無かったら気持ちの問題で花などを流します。お墓はつくりません。考えてもみてください。11億人分のお墓をつくると土地がたくさん必要です。だから合理的に昔からお墓の習慣はありません。インドの哲学者や学者たちはいろいろ考えて習慣をつくっていることが分かります。


インドは貧しいです。インドには貧しいことについての考え方があります。それは現在の人生は前の生まれ変わりの結果だということです。だから、今どんなことをやっても直すことができません。もちろん普通の生活をします。けれど、この生活をよくするためには努力をしない。結果と思って人生を送っています。これを聞いていると怠け者だと思いますが、それは考えてみると違います。


たとえば隣の人がもし何かを持っていますと、それを見てもやきもちを焼きません。隣の人は自分が持たない何かを持っています。それは生まれ変わりの結果です。私が持っていないのは私の生まれ変わりの結果です。やきもちを焼かないから競争は少ない。競争がないので発展もゆっくりです。


しかし、どこかの国を見ていますと、必ず隣の人のものを見ます。それを見ていますと、例えば自分は自転車を持っています。隣の人はバイクを持っています。やっぱりバイクがよくて一生懸命に努力してバイクを手に入れます。でもバイクを買った瞬間に、隣は車に乗っています。するとバイクよりも車がいいとなります。そして車に乗ったら相手はもっといい車に乗っています。必ず隣のものは綺麗に見えます。隣の芝生みたいに。だから、手に入れてから満足することがありません。ずっと不満の続きです。いつも自分が何を持っているか数えません。何を持っていないかを数えます。


だからインドの場合は、哲学でうまくやったと思いますが、ヒンズー教の昔の人たちは「お前の人生は生まれ変わりの結果です」と、この一言で満足できてしまいます。


田舎に行きますと、ベンツが止まっている同じ場所に牛車が止まっているところをよく見ます。ベンツに乗っている人は、生まれ変わりの結果です。お金持ちも同じ考え方をしています。貧しい人を何かが低い人だと思いません。お金を持っているからといっても偉いとも思いません。


なぜなら、神様の前に同じだからです。だからかわいそうだとは思いません。自分で儲けたお金は神様の決めたものです。自分の努力の結果ではないと思っているから、いろいろ寄付をします。
ビルラ財閥というインドで一番お金持ちの財閥は、病院、学校をインド中にたくさんつくっています。


お金持ちも貧乏人もこのような考え方を持っていますので、バランスが取れています。持っている人たちと持っていない人たちとの間に暴動は起きません。宮殿のすぐ側にスラム街がありますが暴動は起こらない。それで何か生活に満足をしている顔をしています。とても貧しいです。手を出してお金が欲しいとよくいいますが、あげなかったら怒ることはありません。ニコニコしてさよならしている子供たちが多いです。だから子供たちは貧しくても顔がニコニコしていて目がピカピカ光っています。


ある先生は、インドの場合、「貧」はあっても「困」という言葉は無いといっていました。インドにいるときはそれがよく分かります。貧しいけど、自分の生き方や生活を生きています。現在のインドが成り立つためにとても大事です。だから、インドの人口の40%、50%は貧しく、あまりお金を持っていません。そしていろんなものが欲しくなりません。いま世界中でいろんな問題の警鐘が鳴っていますが、それも耐えられます。


他にもインドには、何でも新しい技術やモノはあります。インドのいいところは古いものがあっても捨てないことです。古いものがあっても、新しいものがはじまったらその上に足すだけです。だから一番古い沐浴の習慣もずっと続いています。最近ではお寺の中でラジオをかけてお祈りをしています。だからインドの説明はとても難しい。ずっと足してきていますから古い習慣も新しい習慣もいろいろとあります。


また、インドには1625の言葉があります。公用語は18語です。例えば「ここはトイレです」と書くのに18語で書かないといけません。だからほとんど書いていないことが多いです。どんな言葉で書けばいいのですかね。だから必ず受付があって、「トイレはどこですか」と聞けるようになっています。

だから皆さん、インドのことを分かるために1回インドに行ってください。
「百聞は一見に如かず」です。
   

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