ナミビアの砂漠 | アレレの映画メモランダム/休日は映画の気分

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ジャンルや新旧問わずに週末に映画館に通っています。映画の感想から、映画がらみで小説やコミックなんかのことも書ければ。個人の備忘録的なブログです。



ナミビアの砂漠


2024年作品/日本/137分

監督 山中遥子

出演 河合優実、金子大地


2024年9月16日(月)、TOHOシネマズ日比谷のスクリーン1で、9時15分の回を観賞しました。


世の中も、人生も全部つまらない。やり場のない感情を抱いたまま毎日を生きている、21歳のカナ。優しいけど退屈なホンダから自信家で刺激的なハヤシに乗り換えて、新しい生活を始めてみたが、次第にカナは自分自身に追い詰められていく。もがき、ぶつかり、彼女は自分の居場所を見つけることができるのだろうか?(以上、公式サイトからの引用)、という物語です。




《短い感想です》


話の先が読めない。というか本作は起承転結型の物語性を最初から廃している。カナが携帯電話でナミビアの砂漠に住むヌーを眺めているように、観客は都会に生きる彼女の姿をただ観察するだけ。一見、八つ当たりのようにも見えるカナの苛立ちや怒りの裏側にあるもの。彼女の心の内は、断片的に与えられた客観的情報の積み重ねの中に推測される。若干27歳の山中遥子監督。観客の想像力に挑戦してくる人物描写と予断を許さない話の転がし方、そしてカナを生ききっている河合優実の存在感で他に類のない作品になっている。



トシのオススメ度: 4

5 必見です!!
4 オススメです!
3 良かったです
2 アレレ? もう一つでした
1 私はお薦めしません


ナミビアの砂漠、の詳細はこちら: 公式サイト


この項、終わり。