言語化(その①) | ウィーン帰りのピアニスト富岡紀香の気まぐれ日記

ウィーン帰りのピアニスト富岡紀香の気まぐれ日記

ウィーン帰りのピアノ弾き&せんせい♪東京⇔時々北軽井沢。

食欲の秋。もぐもぐ
肥えます。。滝汗
先日食べた韓国料理が美味しかったです焼肉


さて。

こう見えてもわたしは一応先生なので、生徒さんに教える立場ですが、逆に生徒さんから教えて頂くこと、学ぶことが沢山あって、日々面白いです。口笛


今日はその1エピソードを。
長いので3回に分けます。



とある年輩の女性の生徒さん。


かれこれ3~4年前から教えていますが、お仕事で本当にお忙しいながらも、都心から一時間くらいかけて毎週通って来て下さっています。


わたしの母よりも年上ですが、現役でバリバリお仕事をされていて、そのバイタリティや知識欲の強さ、そして知的な上品さを、わたしは同じ女性として本当に尊敬していて「わたしもこういう女性でありたいなぁ」といつも思っています。大好きなんです。ラブ



それはちょっと置いといて。



その生徒さんにわたしはいつもレッスンで


「ブレスをしてください」


「前のフレーズと次のフレーズとがくっつかないように、前のフレーズが終わったらブレスをして次のフレーズに入ってください」


「フテンや休符で裏拍から弾くときやアウフタクトの時には、唐突にならないように、またはリズムが微妙に速まらないように、いつも "うん" を感じてください」


「メロディーを声に出して歌ってください。歌と同じように弾いてください」



と言うことを注意していました。



わたしは、言葉だけで説明していて


「あら?伝わってるかな?」


と思った時には、生徒さんの弾いている隣で一緒になって歌うし口笛、踊るしにやり、一緒に弾いたりすることも多々あるのですが、


その生徒さん、わたしが隣で歌ったり踊ったりピョンピョン跳び跳ねたり、全力で暴れて、ゼーハー滝汗言いながらドスドス一緒にやると出来るんです。


が、


不思議なことに次の週になると戻っている。



そして先日、モーツァルトのソナタで、曲調がdurからmollにいきなり変わり、モーツァルトにありがちな「かわいらしい場面」が、いきなり「不安な場面、嵐の場面」に変わるところを、ブレスなしでテンポ通り(いや、むしろ、テンポより慌てて)突入しました。

「逆にそれ難しくないか?!」とわたしは思った。

そこで



「ブレス!」



と注意をすると、その生徒さん




「先生、


ピアノのブレスって一体なんでしょうか?キョロキョロ

歌でブレスをするのは解ります。息が足りないと苦しくて歌えないから。

フレーズとフレーズとの間に区切りが必要なのも解ります。

そして、モーツァルトのこの部分で場面が変わって、変化をつけなければならないことと、そのまま突入してはいけないことも解ります。


でも、

それを何故、ブレスと言うのか、

そして、ブレスをする場合に具体的に手はどうしなければならないのかが解りません。

そして、私の頭の中では、ここでは場面が変わって、雰囲気やキャラクターが変わっていることは理解していますし、私の気持ちは変化しているのに、それが音に表れないのです。」


とおっしゃられました。



わたし「…………………………滝汗」(ふりーず)



わたしにとって、ブレスはブレス。裏拍の「うん」は「うん。」それをなんと言語化して説明したら良いのか、オロオロ。固まる。




長いので続きは次回にしましょう!
明日書きます。




本日はこれから発表会のホールの下見に行きま~す!ウインクパー




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