今回の帰国の目標の一つはすでに失効していた運転免許証の再発行にあった。

 

自分の運転免許は2年半前にすでに失効しているのだが、当時はコロナ禍で出入国規制があっったためワクチンのブースター接種をしていない自分にとって日本への入国は不可能であった。(逆にタイへの入国も不可能)

 

そんな中、やむを得ない事情で免許更新手続きができない場合3年間の猶予期間があることを知ったのだが、これはタイの日本大使館もそのような案内をしていたので妄信していた。

 

ところが今回運転免許センターセンターに出向くと、住民票を持って来いという。それが出来なければ居住証明書を提出しろとのことであった。

 

そこで市役所に出向いて住民票を入れてすぐに抜くことができるか相談したところ、海外在住者は1年以上日本に在住の意思がなければ登録ができないとのこと。

 

ということで住民票の取得はあきらめ、居住証明のために19年ぶりに会った従弟に依頼したところ、万が一ばれると首になるからと公務員の彼に断られた。

 

確かによく考えてみると、ホテルに滞在している自分がその従弟の家に滞在しているとの虚偽の申請をすることになるため、違法行為といえば違法行為だ。

 

まあ免許の新規取得には日本在住が不可欠で、この特別措置は新規取得のための学科試験などが免除されるだけであるから、日本に居場所のない海外長期滞在者は失効した運転免許証の再発行は基本的に不可能ということになる。

 

無理やり転入届を出してもマイナンバーがその住所に送られてくるため後々問題になりそうなのでやめた。

 

もう車を運転するつもりはなかったのだが、貴重な身分証明証の一つを失ってしまった。

 

自分にとって最大のコロナ被害である。まあワクチン打って命を失うよりはましか。