類似団体の市議会に横並びで議員定数は削減しても、なぜ同様に報酬額は減らさないのか?<議員提案> | いろいろが、彩るまち。小金井市長 白井亨(元小金井市議会議員)blog    <※2022年11月2日までは市議会議員としての記事です>

いろいろが、彩るまち。小金井市長 白井亨(元小金井市議会議員)blog    <※2022年11月2日までは市議会議員としての記事です>

第一子誕生をキッカケに地域に目を向け色んな「縁」のおかげで地域に生きる“日常の豊かさ”を実感。2013年市議会議員初当選。2017年市議選でトップ当選、再び市政の最前線へ。2022年11月27日市長選挙75%の得票、当選!市長となる。

小金井市議会では6月7日に「議員定数削減条例」が提出されました。これは今の小金井市議会の定数を24人から2減して22人にしようというものです。

 

 

 

 

議員定数削減の目的は財源確保ということです。…であれば、なぜ報酬に手をつけないのか?そこが理解できません。隣の国分寺市議会が22に定数削減して倣おうというなら、小金井市議会より低い議員報酬にも倣うべきじゃないのかな?と思うんですよね…。

 

(議員報酬比較)

小金井市議会=月額49万円

国分寺市議会=月額47万円

 

はて!?報酬額は減らしたくないのでしょうか。

 

 

 

 

<議員定数そのものへの私のスタンス>

  • 議員定数削減には一概に反対の立場ではない
  • 少数精鋭にやればできるはずだと思っている
  • いっぽう、議会には“多様性”が重要な要素であり、政策提案や意思決定バランスに寄与していると考えている

 

 

<小金井市議会の現状>

  • 小金井市議会としての現状として、あくまで個人的な見方ですが、最もよい面は多様性、悪い面はまとまりがない(相関関係)
  • 選挙で選ばれるがゆえに、悩ましい話ですが私を含めて決して優秀な人材の集まりではない
  • 2000年の地方分権一括法以来、改めて議会改革が叫ばれ、自治体の仕事とともに議会の役割もどんどん増えている。今後ももっと増えることが予想される
  • 議会機能が充分に発揮できているとは思えない。改革のスピードが遅く社会に対応できていない。進化していくことが組織に求められていくこと。これは議会だからといって免除されるものではない(議会改革度調査=216位)
  • 人数がいればいい、という訳ではなく、多様性をいかに確保するか。現状では人数がいる中に多様性が確保できている状態

 

<市民の現状>

2012年小金井市議会がおこなったアンケート調査(市民意向調査)の「市議会の人数は何人が適当だと思いますか?」という問いについて、「20人」と回答した方が最も多いことも提案議員から引き合いに出されています。

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■市議会に対する市民の意識 調査の結果

 小金井市議会 2012年7月18日

◆対象人数→2000人 ◆回収数→506通(25.3%) ◆対象者 →住民基本台帳よりランダム抽出 ◆実施時期 →2012年4月下旬~5月中旬

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これはよく分析する必要があります。

 

「市議会の人数は何人が適当だと思いますか?」について「20人」と回答した方は(64人)、全回答の22%を占める。次に多いのが「15人」という回答(60人/20.6%)、つぎは「12人」(37人/12.7%)、つぎは「10人」(28人/9.7%)。…しかし、現状の24人という中での活動を決して理解されている方の回答とは思えない。

 

さらに注目したいのは、この質問の一つ前に以下の質問をしています。

 

Q.「市議会議員の定数について、どう感じますか?」

 

 

「多い」と回答されている方が最も多く、45.5%を占めます。

 

そもそも、他の質問と回答を見る限り「市議会の活動についてほとんど知られてない」「市議会の役割されよく認知されていない」「市議会議員に自分の意見を伝えてない」という状況なのに「多い」と判断されている根拠が分からないのですが、それは一旦置いておきますが…。

 

もとい、

  •  このアンケートのN数は506(人)
  • 「多い」と回答されたのが45.5%ですから、N数506人☓0.455=230人
  • 「市議会の人数は何人が適当だと思いますか?」(上の棒グラフの図)で回答された総数は290人
  • 「市議会の人数は何人が適当だと思いますか?」(上の棒グラフの図)で、現状の定数未満で回答した人は281人

これ、なんだか数が合いませんね。

 

アンケートの質問設定や回答の状況がよくわからないので、この結果は「あくまで参考」程度に留めることが重要であり、この結果をもとに「20人」という結果が一番多いから定数削減なんだ!(ドヤッ)というのは不正確かもしれない情報を元に政策立案していることになります。

 

 

 

<これまでの議会内での議論の経過>

 

前期の議会運営委員会の議会改革協議にて、この議員定数削減については協議してきました。結果的には一致をみなかった訳ですが、そこで私(小金井をおもしろくする会)からは、つぎのことを何度も何度も述べてきました。

 

それは、

 

  1. 定数削減についてお金の話をするなら、議員報酬とセットで考えるべきだということ
  2. 議員報酬と定数を考える上での根拠として、実態調査などを踏まえ「小金井市議会議員」としてのあり方を整理し、それにおいて議員定数と議員報酬の適正と考えられる結論を出すべきである、ということ

 

以上2点です。

 

私自身冒頭に触れたように「議員定数削減自体を否定しない」という立場からの提案だったのですが、この私の提案を受け入れることはありませんでした。2年前に提案したのでその時からアクションを起こしていれば結論が出ているはずなんですけどね。

 

面倒くさいことはやりたくない、ということでしょうか。

 

 

行政には「プロセス」や「根拠」を求めるのに、自分たちのことになるとそれをすっ飛ばして結論を押し付けてくる。市議会あるあるとはいえ、こういうやり取りは職員も見てると思うんですけどね…(T_T)そりゃ市議会議員に対して信頼なんぞ生まれない訳です。

 

(7日の本会議で質問してみました)

Q.議員定数削減をその財政的な面にも触れて述べるとすれば、そこに議員報酬もセットで考えるべきだと思うのですが、いかがでしょうか?

A.そういう意見があるのはわかるが、今回は議員定数に絞った提案である。

 

 

 

実は市民のほとんどは知らないことですが、

議会費=市民の税金で政党新聞を買い続けています。

 

自民党機関紙、公明新聞、赤旗、社民党機関紙。

 

年間購読額は小さいですが、

お金の話をするならこういう所から削減しようよ、と思うんですよね…。

 

都合の悪いところは黙ってて、大義を振りかざすのは正確な情報提供ではないと思います。「その話はまた別のところでやったほうがいいんじゃないか」と回答をもらいましたが、今回の提案理由に「市民サービスの財源確保」と書いているのですから。要はお金の話なんですよね?ちなみに議員案の提案理由のところには「血税」とまで書いてますね。この「血税」で政党新聞を買っていると市民が知れば怒るんじゃないかな…。以前、この購入をやめようと提案したものの、多くの会派が「反対」だったため削減が実現していません。

(この件は、また折をみて具体的に別記事で再度取り上げようと思います)

 

 

いずれにせよ、議会運営委員会の議論はほぼ資料要求だけで「継続審査」扱いになっており、しばらく経過を見守っていきたいと思います。

 

 

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