もっと小金井市を、おもしろく。~白井亨(小金井市議会議員)blog

第一子誕生をキッカケに地域に目を向け色んな「縁」のおかげで地域に生きる“日常の豊かさ”を実感。小金井市を持続可能なおもしろいまちにするため、2013年市議会議員初当選。2015年12月市長選挙に出馬も惜敗。2017年市議選でトップ当選、再び市政の最前線へ。


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昨日に引き続いて、厚生文教委員会の視察です。今日は東武線に乗って埼玉県幸手市まで。幸手市(及び広域連携の杉戸町)の地域包括ケアの地域医療連携の拠点である、東埼玉総合病院で「地域包括ケアシステム(幸手モデル)について」について詳しくお話を聴かせていただきました。

 

 

幸手市の取り組みについては、医療系の大学に通う学生から昨年教えてもらいました。今回の視察にあたって、是非小金井市としても「地域包括ケアシステムをどう構築するか」の全体像を描くために必要だと思い、提案したところ実現したのです。

 

 

東埼玉総合病院の中野医師から直接お話頂けるという…。個人的に嬉しかったです。

 

 

改めてなぜ地域ケアが必要か?という総論的な話から、幸手市の地域包括ケアシステムの構築のプロセス、現場を良く知る立場からのごもっともな話など、もっと話が聴きたいと思うくらい…。政策を作る側と現場とギャップがあるという指摘はしっかり頭に入れておかねばなりませんね。

 

 

 

◯2025年問題がごった煮で議論されている

 

中野先生が最初に熱く語ったのは、なぜ在宅ケア、地域包括ケアが必要であるかということが、財政効率化という面や、需給問題の観点など様々な論点から言われていることに違和感があるといいます。実は効率面でいうと、地域包括の仕組み=インクルージョンよりも、有機的な分離・統合(具体的にいえば、介護・医療を効率的に提供できる施設を作るなど)=インテグレーションのほうが財源的な効率性は高いといいます。

 

なお、以下のスライドを見せられたときは、少しドキッとしました。

 

 

地域包括ケアシステムにより医療や介護費用が低下することはない。

 

…私自身も、どこかでこれを大義名分として考えていたフシがあります。しかし、改めてそうではない、ということを突きつけられました。

 

 

 

◯生活問題全般を扱うケアが必要

 

先生自身が地域へ出て感じてきたこととして、専門家は複合的な問題を抱えている人に対して、その専門領域でしか支援できない(やらない)ということ。結局必要なことは生活問題全般を対象としてケアできる体制をつくることであり、生活モデルによる生活支援という形を構築することこそが、本来のケアであるということ。また、個別性が高いため、ある人の問題解決の手法が決して大勢には当てはまらない難しさも…。

 

 

QOLはその人によって実感値が違うし、生活そのものは個別的で複雑という中では、究極的にはその人の生活満足感を満たすのはその人によってしか実現できないということでしょうか…。

 

しかし、より個別化された在宅ケアに対して、CUREはそれとして専門性を高めることが求められているのが現状。となれば、国民は自分で医療(およびケアの手段)を選ばないといけない状況に追い込まれるという、困難な立場に置かれていると見ておられました。

 

だから、伴走者が必要であり、エンパワーメントする支援が重要となる。

 

すなわち、当事者の生活的価値を向上するには、生活全般にアプローチするがゆえに、地域ケアという仕組みを作らねばならない、ということと理解しました。…講義みたいですね…。

 

 

 

 

◯在宅医療連携拠点「菜のはな」の存在

 

幸手市と北葛北部医師会からの委託により、この在宅医療連携拠点は運営されています。

 

 

地域包括ケアにおける医療側の入り口として、在宅医療の推進とともに地域包括ケアシステム「幸手モデル」の普及を担い、幸手市・杉戸町の地域問題と日々向き合っています。中野先生が確か中心となって活動されていますが、この在宅医療連携拠点「菜のはな」こそが、幸手モデルをつくりあげる中心的な役割を担ったと言って間違いないでしょう。

 

 

その幸手モデルの概要は以下の通りですが…。

 

 

 

 

◯コミュニティありき、そこに支援をする

 

暮らしの保健室という取り組みは、戸山団地で有名になりました。今でこそ全国に広がっていますが、幸手市はその最初の暖簾分けだったそうです。そして、現在市内(域内)に37ヶ所の暮らしの保健室が存在するとのことでした。

 

とはいえ、幸手市は直営でも委託でもなく、市民や団体が運営する「場」に看護師などが出向いていく方式をとっており、そもそもその場作りを公的機関が担っている訳ではないのです。

 

 

 

この、ある種住民主体な取り組みこそ、幸手市の真骨頂といえます。地域医療連携に担い手は東埼玉総合病院ですが、病院ができる前から既に幸手市が主導してまだアウトリーチ支援が珍しい時期から保健師による訪問看護指導を行い、コミュニティづくりの土壌を築いてきたことが大きかったといいます。

 

いま市として介護予防教室などはやめて、コミュニティづくりの支援に力を入れているそうです。

 

 

抜け・漏れのないように、多角的なアプローチをイメージしているという。これは昨日の富士宮市でも似た話を聴いたような。個人的に思っていた「色んなレイヤーで漏れを無くす」ということかな…。

 

 

 

 

幸手市・杉戸町の地域包括ケア組織図には、子育て支援課や、社会教育課、政策調整課、市民協働課なども一緒に入っているそうで…。この市のスタンスに中野先生も「凄い」の声。

 

 

 

 


 

中野先生のお話にウンウンと頷くことばかりで、たくさんの知見をお腹に膨らませながら、帰り道、団地の中を通ってみました。凄い規模の団地群…。

 

 

…さて、小金井市としては市のビジョン、医師会との連携など様々な課題があります。富士宮市でもあったように「縦割り」を無くしてプロジェクトとして取り組む風土も重要ですね…。

 

 

ご対応いただいた職員、病院、及び関係者の皆様、本当にありがとうございました!!!

 

そして、事務局職員は視察のアテンド大変だったと思います、おつかれ様でした。

 

 

 

 

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