＜ このブログではニュースをご紹介していますが、筆者が紹介したいと思うものを選んでおり、全ての記事を公平平等にご紹介しているものではありません。また文中意見は筆者個人のものであり、同意できない方と議論するつもりはありません＞
トロントより
おはようございます
今朝も濃い霧が発生しています。
この週末は気温も２０度前後まで上がり、この時期としては異常に温かい天候となりそうです。
日曜日夜中にサマータイムが終わり、日本との時差が１４時間に戻ります。時計を１時間戻すことをお忘れなく。
朝刊紙面はやはりこれです。
５５５０００人を擁する学校職員組合と州政府との組合交渉は決裂。
組合は憲章で認められているスト権実行を表明し、それに対し州政府は、憲章で認められいる権利を上回るとするnotwithstanding clauseを持ち出し、ストライキを違法とし、組合に契約を強制する法案を強行可決しました。
ストライキを止めるための法案ですが、結局ストライキを止めることはできず、今日からストライキに突入しました。
組合側は、ストライキについて今日だけでなく交渉が進まない限り、来週も継続するとしており、多くの教育委員会では対面授業を取りやめています。
違法となったことで、組合に対し、一日あたり５００，０００ドル、組合員には一人あたり一日４０００ドルの罰金が課される可能性が出ていますが、どこまで州政府が規制を強めるのか注意が必要です。
この州の姿勢に対し、各野党、トルドー首相も認められないという立場を表明しています。憲章で認められている権利を上回るこの条項の適用は、これまでのオンタリオ州史上、現政権だけが実行しているもので、乱用、歪曲と批難されています。もしこの適用が広がると、州政府は都合の悪い時にはほぼ全ての権利を制限できる権限をもつことができることになり、非常に危険な兆候と言われています。
交渉経過については、組合側の異常なレベルの賃上げ要求（カウンターオファーでは大幅引き下げ）もどうかと思いましたが、州政府の強硬姿勢には大いに疑問があり、今回の組合だけでなく、今後の全ての組合交渉に大きな影響を残すことになりそうです。
３日の話題です。
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