トロントより、おはようございます。

今日も曇り 気温6度から10度 平年並の気温なのだそうです。
ですが中途半端な気温で、服装に困ります。
薄着の白人もいれば、厚着の中東アフリカ系の人、どちらでもないアジア系の人
え!自分ですか?
そうですね、どちらかと言えば厚着が好きですね。
すこし汗ばむくらいがちょうどいい感じです。

さて、今日は動物さんのお話を2つほど。

トロント近郊は街中でも緑が多く、多くの鳥が生息しています。
今頃の時期は、小動物を狙う猛禽類の鷹、ハヤブサなどをよく見かけます。
その中でも、大変珍しい鳥が話題になっています。

Bald Eagle 白頭ワシ
カナダはいいぞ~。トロントはもっといいぞ~。
トロント地区や近郊でめったに見ないワシですが、今年の2月、トロントに西に位置するバーリングトン市のRoyal Botanical Gardensで、巣を作り卵を温めているのが確認されました。この地域では、これまで数十年と見られなかったことだそうです。

卵を抱き始めたのが2月13日か14日のバレンタインデーあたりだそうで、通常35日で孵化するのでそろそろではと期待されていました。

先週の金曜日に確認したところ、巨大な白松の高い場所に作った直径2メートルの巣の中にヒナを一羽、チラッと見かけたそうで、その後さらに小さいヒナをもう一羽確認できたそうです。

このワシは成長が早く、成鳥は、翼を広げると1.8メートルから2.3メートルもあるのだそうです。
ただそうした成鳥になるまでは、親2羽が交代で用心深く子育てをし、決してヒナだけを巣に残すことはないのだそうです。

通常、一回に4つほどの卵を産むそうで、さらに2羽いる可能性もあり大切に見守りたいものです。

Bald eagleは、1980年代初頭、農薬などに使われたDDTの乱用によって、その数が激減、その後数十年間五大湖には巣を作ることはなかったそうですが。その後の環境保護活動によって、徐々に数が増えてきているのだそうです。

自然の回復にはやはり数十年という時間が必要なんですね。


さて、今日の本題はこれ。

絶滅危惧種にはさまざまな動物がいますが、オンタリオ州にも数多く指定されています。
その中の一つに Spiny Softshell Turtleというカメさんがいます。

ところが、こともあろうにこのカメさんのスープをメニューに載せていたレストランが摘発され、罰金$10000を言い渡されました。
カナダはいいぞ~。トロントはもっといいぞ~。
このカメさん、州と連邦、両方で絶滅危惧種に指定されているほど数が少ないカメさんで、おそらくオンタリオ州全土でも1000匹以下ではないかと言われているそうです。

定期検査に入った監督官庁の役人が、冷凍庫で奇妙な動物のパッケージ31袋を発見し、確認したところ、このカメさんと判明したそうです。この店、2010年に開店した広東料理のレストランだそうですが、まあ図々しくもちゃんとメニューに載せていたそうです。

この店のオーナーは、罰金についても、入手経路についても口をつぐんでいるそうです。また、これと同様の摘発事件は2011年に2件発生しているそうです。監督官庁によると、こうした淡水のカメを食材として流通させているブラックマーケットネットワークが存在するそうで、不法に穫って、カメを伝統的に食する中国や東南アジアにも密輸しているのだそうです。

既にアジアでは淡水カメの数はゼロに近いそうで、需要を満たすため、ここ10年程の間に、北米のカメに目をつけ始めたのだそうです。

いくら食の伝統とはいえ、これはやり過ぎでしょう。
といっても、そんなことを気にするやつらではないか?


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