トロントより、おはようございます。

気温10度近くで風もなく、今日お昼に外出したときには汗ばむくらいでした。
真冬のコートはちょっと早かったようです。

今日のミニ話題は、何度も登場するトロント教育委員会。
赤字(ほんとどこもかしこも赤字ですね、カナダの公的機関は)に苦しむカナダ最大のトロント教育委員会では、ついに学校の校庭を切り売りすることにしたようです。

カナダはいいぞ~。トロントはもっといいぞ~。
トロント教育委員会では、老朽化した学校施設の補修や新興地区の学校新設の費用を捻出すべく、今回127校の校庭、合計367エーカーを切り売りすることで100ミリオンを捻出する計画を立てました。
これまで個別には、校庭の切り売りで該当学校の修理改修などに充てたことはあったようですが、そうした事例で味をしめたのでしょうね。学校によっては校庭が半分になってしまうところもあるようです。
でも、カナダの学校の校庭はもともとそれほど広くないんです。
多くの学校の敷地は公園と繋がっており、そこは公園管理局の管轄で今回の対象には入っていないはず。でも、校庭がデベロッパーに売られるのは、なんか理解できませんね。

さて、今日の本題は、今話題のエネルギードリンク。
カナダはいいぞ~。トロントはもっといいぞ~。
元気が5時間持続とか、頭がすっきりするなどの効果で人気のエネルギードリンクですが、実は飲んだ後で不整脈や一時的な記憶喪失などの副作用が起きており、死亡者も出ています。

カナダ保健省が発表したデータによりますと、2003年以来、こうした副作用の報告が35件発生しているとか。

もっとも深刻な例は、有名なRed Bullというドリンクを飲んだ10代の少年が3人死亡。
別の事例では、2006年にMonster Energyというドリンクを飲み、15歳の少年が死亡。
先週米国でも5-hour Energyと13名の死亡との関連性が疑われるとのレポートが発表になりました。

新聞社の調査では、深刻な副作用を起こしたカナダの5つのケースでは、この5-hour Energyが関連しており、内18歳の少年のケースでは、他に2つ以上のエネルギードリンクを同時に飲んでいたようで、結果、妄想や幻覚に見舞われたようです。

エネルギードリンクを製造販売している会社側は、

医学的関連性が見つからず、副作用や死亡の原因との関連性は疑わしいレベルに留まるもの
エネルギードリンクは忙しい大人を想定している製品で、その成分にはカフェイン、タウリン、ビタミンB6、B12が含まれており、説明書には飲む適量や医薬成分も明記してあり、注意書きとして子供、妊婦には勧めないとしている。
世界70カ国以上で医薬品としての認可を受けている

との見解を出しています。(まあ、当事者として当然の見解でしょうね)

ただ、問題は、こうしたケースがここ数年に急に増えたこと。
カナダでは、州が販売規制を検討しています。
ニューブランズウィック州では販売店にエネルギードリンクの注意サインを掲示することを義務づける法案を検討中。
ノバスコシア州では、医師会が州政府に19歳以下への販売禁止を要望しました。

こうしたドリンクの主成分はカフェインのようで、過剰摂取とアルコールとの同時摂取は特に危険なようです。カナダ保健省も2011年にカフェインの含有レベル上限を定め、その表示とアルコールとの同時摂取をしない警告を表示することをルール化しています。

今回の記事で名前が上がっているエネルギードリンクの名前は
Red Bull
5-hour Energy
Rockstar Energy
NOS
Monster Energy
です。

みなさん、いくら元気が欲しくても、飲み過ぎはダメですよ。
気をつけて飲みましょうね。

最後の今日の新聞からの面白写真を一つ。
カナダはいいぞ~。トロントはもっといいぞ~。
これで事故が起きないのが不思議!

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