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前回の記事の続きです。
前編はこちら↓
 
2か所行った買い物は全く気が抜けず、家での会話も妄想祭り..
今日はどっぷり疲れて、家路についた。
自分の家に帰っても..まぁ..うん。
 
それはさておき。
 
自分の家に着き、座った途端に、どっと疲れが出る。
さて、今日のブログを書こうかなと、PCを立ち上げた。
何気なく、今日のスケジュールを見た途端、凍り付いた。
 
実家の家賃の振り込みを忘れてた!
 
すっかり重くなった体に気合を入れ直し、
急いで実家にとんぼ返り。
 
最近、すっかり忘れっぽくなった。
僕の方がヤバいかも知れない..
 
 
実家に着くと、母はお隣に行っていた。
母が、お隣の玄関先で話していたのが見えたので、
驚かせないように、家には入らず、実家の玄関先で母を待つ。
 
少し待つと、話を終えた母が、こちらに向かってきた。
 
僕「おう!」
 
手を挙げるけど、母は無反応。
 
僕「おう。また来ましたよ。」
 
と手を振っても、にこにこ笑って無言でこちらに歩いてくる。
ん?よく見えてないのかな?言葉が出ないだけかな?
 
母が玄関先まで辿り着いた。
 
母「すみません。」
 
僕「『すみません』じゃないよ。息子さんですよ?」
 
母「ああ、すみません。すぐ入りますので..」
 
僕「いやいや、息子さんですよ。あなたの息子ですよ?」
 
母「ああ、すみません。足が悪いのでなかなかで..」
 
僕「いやいや、僕よ。分かりますか?僕ですよ?」
 
背中を軽くトントンと叩きつつ、自己アピール。
母が振り返り、僕の顔をまじまじと見て..
 
ぶっと吹き出し、ぱしっと僕を叩き
 
母「なによ!あんたかねぇ!(笑)」
 
分かってくれてよかったよ。
軽くショックと言うか、ちょっと動揺したけど、そんな事よりまず家賃。
母に事情を話して、急いで家賃を振り込みに行った。
 
実家に戻り、少しだけお喋り。
 
母「いや、目ぇがよう見えんので、分からなんだんよ。」
 
僕「うん。ほうかな?思いよったんよ。寝不足のせいもあるかもよ?」
 
母「ああ、ほうじゃねぇ。」
 
僕「睡眠は大事じゃけん、今夜はゆっくり寝て下さいね?」
 
母「息子の顔が分からんなってもいかんしね(笑)」
 
僕「ほうよ。まだしばらくは、息子さんの顔は覚えといてくださいね(笑)」
 
母も、寝不足は良くないと、少しは分かってくれたかな..
今夜はお風呂に入って、早めに寝ると言ってくれた。
 
お風呂かぁ..
また妄想に繋がるんだろうけど、入るなとは言えない。
 
僕「ゆっくり入って、風邪引かんように、ゆっくり寝て下さいね。」
 
母「うん。今日はもう、はーよに寝よわい。」
 
母が鍵を閉め、閉め忘れ防止の「印」と
転落防止の板をセットするのを見届けて、
改めて実家を後にした。
 
 
僕の顔も名前も、いつかは忘れる日が来ると覚悟はしていた。
覚悟はしていても、実際に目の当たりにすると、それなりにショックった。
 
これから少しずつ、こんな日が増えてくるのかなぁ..
 
ま、今日は、《忘れていた》訳ではなく《認識できなかった》だけで、
少しして僕を認識してくれたから、僕もこの程度のショックで済んだけど、
最後まで僕が分からなかったり、家に入って騒がれたりしたら..
 
改めて考えると、将来訪れるであろう《その日》が怖い。
そんな日は来てほしくない。
 
でも、それでも..
 
たとえその日が来ても、僕の事や昔の事も忘れてしまっても、母は母。
陣な状態になっても、どんな形であっても、母を看ていこうと思っている。
 
でも、できれば、覚えていて欲しいし、しっかり認識して欲しい..
 
と、改めて、実体験をもって実感した出来事でした。
 
 
ああ..切ないなぁ....
 
 
 

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