今朝のNHKニュース時間の特集で、学校における教員の指導がもとで自殺する
生徒のことが取り上げられていました。
以前は日本全体で、自殺する人の数が年間3万人を下らない時期が続きましたが、
最近は年々減り続けているそうです。
でも ― 10代は逆に増えているんだそうです。特に多いのが学校現場でのトラブル。
なかでも教育熱心な教員が生徒のちょっとした不始末を大きな声で叱ったり、
人権を侵害するような行き過ぎた指導がもとで自ら命を絶ってしまう子どもが後を絶たない。
先生も大ぜいの生徒を相手に教育しているわけだから、中に”はみ出ている子”は
やはり直していかなければならない責任と情熱もあるのでしょう。
もう半世紀以上前のことですが、私が小学校4年生のときの担任。
社会の授業でキリシタン弾圧の記事が出てきたら突然、「とりざらー、今だからいいけど、
この時代に生きていたら大変なことだぞー」と叫んだのです。
うちが神主だった父親が4年前に偶像を全部庭で燃やし、キリスト教に変わったことを知って
いた担任が、それを指摘したのでした。今だったら教育委員会の処罰の対象になる教員だ
たでしょうが、当時はそんな時代でした。
それはそれは恥ずかしかった。
「なんでうちはキリスト教になんかなったんだ!」という思いと、それ以降クリスチャンで
あることは人に知られまいとする意識は強くなりました。
その担任はとにかく正義感の強い先生で、悪ガキだった私はよく指導の対象になって
いました。もちろん当時でしたから体罰もあったし、きつい言葉で叱られたこともありました。
でも、本当に熱い先生だったなー。人情深くて涙もろく。
今朝の番組に出ていた、やはり受け持っていた生徒の自死を防げなかった元教員が
語っていました。
「子どもを罰してそれで終わりにしてはいけない。そのあとの子どもの様子や態度を
よく観察してフォローしていかなければ・・」
まわりの大人が子どもとほどよい距離と愛情を持って、見守っていく社会であって
ほしいと思っています。



