今日は少し目に見える部分で、ロシアを主とした海外情勢について、私の勝手な切り取り方でここ数週間の動きを追ってみたいと思います。

 

まず、この記事を書くにあたっていろいろ記事を読んだりもしたのですけど、プーチンさんというのは国内ではどうだかわからないですけれども海外の要人との会議や会談に必ずと言っていいほど遅れていらっしゃる方のようなんですね。それでその遅刻魔具合は有名なようですけど、これはどう考えてもわざとだと思うんですね。

遅れてくるということによって自分の優位性を示しているとも言えるし、それによって、自分のペースに持ち込んでしまおうという意図もあると思うのですけど。相手を試しているというか。

ですから、妙な話プーチンさんがどのくらい遅刻してくるかによってどのくらい相手をコケにしているかが見て取れると思います。今の所最もコケにされてしまっているのはドイツのようですが。

そして、毎回2時間とか3時間とか4時間とか遅れて来られて、

それを笑顔で迎えてるのかと思うと、それを呑んでしまってる情勢に、日本に限らないですけど、危機感を感じる次第です。(余談ですが、トランプさんはこの遅刻に対して自分も遅刻することで応酬しているようです。(笑))

 

それで、ここ数週間はプーチンさんの訪日の関係でロシア関連のニュースが多く入ってきたのですけど、首脳会談やウラジオストクで開催された東方経済フォーラム、そして現在シベリアで行われている軍事演習『ヴォストーク2018』などこれら全体を俯瞰して、一つの流れとして眺める必要があると思います。

 

まず、これらのどこにプーチンさんの本音が最も現れているかと言えば、それはヴォストーク2018だと思います。

この軍事演習は以前から行われているものではあるのですけれども、今回は過去最大規模であることに加えて、初めて中国も加えて合同で演習を行っています。補足しますと、前年に行われた西方地域を対象とした演習であるザパドの3倍の規模だそうですのでこれから見ても、ロシアの軍事演習において東方がより重みを持っていることが推察できると思います。

 

ちなみにこのヴォストークは4年ごとに行われていまして、前回の2014年の際にはどういった想定で演習が行われたかといいますと、要約すると

『仮想敵国と島をめぐって領土問題で揉めた後、大国が介入してきてさらに大規模な紛争に発展する』というような想定で行われていまして、これは北方領土で日本と揉めることを想定して行われた演習であるとほぼ言えると思います。(これは2014年のものではありますが。)

 

そして、今回はこの演習が日露首脳会談の直後、東方経済フォーラムの実施期間中に行われたわけです。このタイミングで行われたことを偶然と見るのはあまりにも人が良すぎるというものです。

 

しかし、実際のフォーラムの中ではプーチンさんは

『何よりもまず、シンゾウ、あなたは正しいと言いたい』

とか言って、人たらし具合を発揮した挙句に、領土問題は棚上げにして、

『無条件で平和条約を結ぼうじゃないか』

とか、寝ぼけたことを言って下さってるわけです。

この、相手に暗に脅威を感じさせながら、敵意を見せずに、にこやかに近づいていく巧妙なやり口というものにある意味感心しますけど、このあたりに皆さんもっと危機感を感じて頂きたいと私は個人的には思っています。

 

それで、

 

『そんな話聞いてないんですけど?』っていうツッコミには

『今、思いついた』

とかいうわけで、(それで思いついた理由も安倍さんの発言のせいってことになってるわけですけど。)

でも、このフォーラムの直前に日露の首脳会談が行われているのですから、いくら思いつきと言っても一国の大統領がそこまで思いつきで動くはずもなく、プーチンさんに誠意があるなら、少なくとも首脳会談の席ではその話が出ているべきで、この流れから見ても、フォーラムでの優位性に漬け込んで安倍さんを押し切ってしまおうという意図がその言葉とは裏腹にひしひしと感じられるわけです。

そして、『話が違うでしょ?』ってその場で突っ込めない時点で直前の首脳会談の意味もほぼないと思います。

 

ですから、こんなにこわい人が、こんなにもやりたい放題やってしまっていていいのかしら、と危機感を覚えますし、こういう方を相手にいつまでもヘラヘラしてると、そのうちとんでもない目に遭ってしまいますよと思うわけです。

 

そして、ロシアはEUとの距離も縮めつつあり

北朝鮮もロシアとの首脳会談の準備に入りつつあり、

中国とロシアは軍事演習を一緒にするような関係になっており、

尚且つ、過去最大規模の軍事演習がロシアで行われている今、日本は危機感を感じないのは逆におかしいのではないかと思うのです。

(ちなみに、ロシアと中国が合同で軍事演習を行っているのに、なぜ、中国への危機感をロシアと共有できると考えるのか、私にはちょっと外務省の考え方がわからないです。)

 

 

 

参考

ロシア・中国が大規模合同軍事演習、対日・対米を意識

無言のメッセージで安倍首相を恫喝したプーチン