コオバシギがいるとの情報をいただき、外房(房総半島の太平洋側)の砂浜へと向かいました。
到着後、広がる砂浜を見渡すと…何やら、やや大きめのシギの群れを発見。
むむっ!これは!
(2024.9.16)
おおっ!おおっ!これって!
オバシギの群じゃん!!!
オバシギの群れなんて、本当に久しぶりです。
最近は、本当に見たことがありません。おそらく30羽はいるようです。
いや~しかし、凄いなあ。最近までオバシギの群れが見られないと、嘆いておりましたので、これはすっごく嬉しい~!
オバシギは全長28センチ程のシギ科オバシギ属のシギの仲間。ユーラシア大陸北東部で繁殖し、冬は南アジア以南へと渡り越冬します。日本では春と秋に見られる渡り鳥です。
さて、そんなオバシギの群れに感動していると…
ん?何やら色合いの違う、やや小柄なシギが群れに混じっています。
おわッ!これって、コオバシギじゃ~ん!!!
こちらにもいましたよ。羽の模様が全体にわたり、しっかり出ています。幼鳥かもしれません。
よく見るとコオバシギは、全部で4羽確認できました。こちらの写真には3羽写っています。(中央辺り)
コオバシギはオバシギと同じシギ科オバシギ属のシギの仲間で、全長は25センチ程。オバシギよりもやや小ぶりです。ユーラシア大陸から北アメリカにかけての、北部地域で繁殖。冬は、オーストラリアや南アメリカへ渡り越冬します。夏羽は顔から腹部にかけて赤味があり、美しい姿になります。
今回は残念ながら、地味な冬羽でしたが、コオバシギの冬羽には何とも言えぬ味があり、個人的にはとても好きなデザインです。…でもやっぱり、夏羽もいつか見てみたいなあ~。(私はまだ見たことが無いので…💧)
翼を伸ばして、ウォーミングアップのコオバシギと食事に夢中のオバシギ。
オバシギが食べているのは、なんですかね~?小さな二枚貝のようにも見えます。
両種共に浅い水辺を歩きながら、小さな水生生物を捕えます。
野鳥の群れにはこのように、時折別の種類が混じることがあります。大抵の場合、違う種類は群れの外側に遠慮がちにいますが、このコオバシギたちは全く違いました。オバシギの群れのど真ん中に陣取り、しかも勢いよくオバシギにぶつかって追い立てる場面も何度か見ました。採餌場所を早く替われ!ということなのでしょう。
ちっこいのに、なかなかの図太さです。笑
水浴びを始めたオバシギ2羽。食事の合間のお風呂です。体を清潔に保つのも大事なことです。
バシャバシャっと、気持ちいいー!
あらら、2羽一緒に潜っちゃいましたよ。
顔を上げるのも2羽一緒。仲良しさんかな?
渚に舞う…。
穏やかな時間が過ぎて行きます…
穏やかすぎちゃって…ありゃま、寝てる子もいますね 笑
平和です…が、これも一時のこと。
これからまた再び、南への厳しい旅路が待っています。
多くの野生動物が、人間の活動による環境変化により、数を減らしている近年。野鳥のシギやチドリたちは、特に急激に減少している野生動物の一つと言えます。
そんな中、オバシギとコオバシギたちの群れが、少数とはいえ確認できたのは正直とても嬉しいことです。
だからといって、彼らを取り巻く環境が改善されたということではありません。
でも…せめて、今回のこの素晴らしき出会いには、素直に喜びたいものです。
ということで…
彼らのこれからの旅路の安全と、また来年ここ房総の浜に来てくれることを願いつつ…この辺で失礼したいと思います。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。感謝!感謝!であります。
では皆様、次回またお会いしましょう~
それでは👋またでーす