トリイトレーダーズ・ラボのソウル勉強会の前日、みんなで韓国38度線DMZ(非武装地帯)に行ってきました。
ここは外国人しか行くことができず(韓国人はNG)、パスポート携帯必須、なおかつ専用のツアーでしか行くことのできない場所です。
南北分断の象徴として歴史的な価値を持っているだけではなく、手つかずの自然や希少生物など、貴重な生態系が残されているエリアになっているそうです。
最初に訪れたのは臨津閣(イムジンガク)。
大型バスがたくさん!!
一大観光地になっているのですね。
なんか想像してたのと違うゾ。
自由の橋への入口。
こちらは実際に朝鮮戦争で襲撃された機関車です。
銃弾の跡が生々しくて背筋がゾワっとしました。
ちなみに写真撮影できるところは限られていて、この機関車は撮影できますが、この地点から右側の撮影は禁止されています。
生き別れになった家族を想う場所。
ゴンドラにも乗ってみました。
おお・・臨津江(イムジン川)。
クリアゴンドラだったので、眼下に広がる臨津江をバックに記念撮影。
このゴンドラは、民間人統制区域を通過する、世界唯一のゴンドラだそうです。
この後またバスに乗り込んで移動するのですが、途中 軍事施設に入る前にはバスの中に韓国軍兵士が乗ってきてパスポートチェックがありました。(帰りにもパスポートチェックがあります)
DMZのオブジェ(看板?言い方がわからない)
なんか非武装地帯のイメージとポップなオブジェがミスマッチで違和感…
DMZでは北朝鮮がソウルにつながるトンネルを4つ掘っていて、その中のひとつ、第三トンネルに実際に入ることができます。
事前にガイドさんから、体調の悪い人や閉所恐怖症の人、心臓が弱い人などは入らないよう注意がありました。
第三トンネルでは写真撮影は禁止のため(お水だけ持ち込みok)、すべての手荷物をロッカーに預け、ヘルメットを被っていよいよ突入です!
もちろん北朝鮮側には行けないので、実際に行けるのは数百メートルですが、結構傾斜がキツくて、特に帰りの登りが体力を消耗します。
これは…歳とってからではムリだわ💦
行くなら体力があるうちに行かないとです。
入った時にはひんやりして寒かったのに、帰りは汗だくでした。
いや、それにしてもこんなのが秘密裏に掘られてるとか怖すぎる。
その後、再びバスに乗り込み都羅(トラ)展望台へ。
行く途中山道を走るのですが、両側の森には地雷がたくさん埋まっているそうで地雷危険マークが何ヶ所にもありました。
ちょっ…怖いよー
トラ展望台は、DMZの韓国側境界線である南方限界線上に建てられた韓国最北端の展望台です。
霞んでいて見えにくい日が多いそうですが、この日はよく見えました。奥に見えるのが北朝鮮の村です。
ケソン工業団地も肉眼で見えました。
フェンスが韓国との軍事境界ライン。
最後は統一村へ。
お買い物が出来るお店や軽食があったので、私はきな粉ラテを飲みました。
「愛の不時着」をご覧になった方にとっては、涙なしでは見れないシーン。ジョンヒョクたちが北朝鮮に送還される時の軍事境界線での別れのシーンがココです。
実際の撮影は、ここをイメージした別の場所でおこなわれたそうですが。
DMZにいる間、なんだかずっと心のザワザワがとまらなくて、なんでこんなにザワザワするんだろう…と考えていたのですが、夜寝る時にベッドの中で突然、子供の頃のある風景が思い出されました。
祖母が軍歌を口ずさんでいる風景です。
戦地から帰ってこなかった夫(私にとっては祖父)を思っていたのでしょうか…
なぜ突然こんなこと思い出したんだろ?と思ったものの、それこそがザワザワの正体だと気づきました。
大規模な戦争がもたらすものや、そのうねりに巻き込まれていった人々の悲しみや怒り、恐怖、絶望などが、あの地には染み込んでいて、それを無意識レベルで感じていたのだと。
韓国の高速道路は真っ直ぐに作られていること。
一見、大きな看板のように見えるコンクリートの塊。
それはいざという時に戦闘機の滑走路として使うためであり、北朝鮮の侵攻を少しでも遅らせるために破壊して道を塞ぐための手段なのだということ。
あぁ、そうか。
今は休戦しているだけで、この国はまだ戦争中なんだと
実感させられました。
韓国38度線DMZ(非武装地帯)
実際に行ってみてとても貴重な体験となりました。
この世から戦争がなくなることを切に願います。
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