アプリもインストールしたし、マイクのセッティングを行うことにする。

どうせ補正してくれるのだからおおよそセンターに置かれていて、正面を向いており、耳の高さに位置していれば良いと思うが、きちんとやることにした。

墨出機を用いてセットされている方もネット上で見かけたので、私も墨出機を用いることにした。


センターはフローリングのつなぎ目をセンターにしているので、墨出機をそこに合わせる。

「うーん、ボロ家」

という感じで垂直方向がだいぶずれている。フローリングも細かく見れば水平など取れていないし、マイクスタンドも脚は三点なのだが、だからと言って水平があっているわけではないのかも。

水平、垂直を合わせるとスタンドの足の位置とフローリングのつなぎ目が結構ずれる。普段生活していて気持ち悪くなることはないので、致命的に家が傾いているわけではないだろうが、ボロ家だとこんなものだろう。

マイクスタンドの位置がきちんとあっていないのだから空気録音にも影響していたのだろうな。これはスピーカーセッティングにも言える。

補正すれば何とかなるだろう。なお、パネル類は、通常の位置にセットしている。
早速、アプリを起動し、本体の電源を入れる。

 

調整方法についてはいちいち書くよりここをご覧になった方が良い。

 

http://www.dspj.co.jp/~manuals/Trinnov/NOVA/NOVA%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%83%AB.pdf

 

この通りやればできる。

さて、糞部屋特性公開だが、これが驚いた。

特性が糞なのは良いとして、昔、DG58を借りた際に、自室の測定をしたのだが、その時の特性と全く異なるのだ。

先日スピーカーセッティングを変えたし、当時とはマイクの位置とか全く異なるとはいえ、違い過ぎる。

 

 

 

それは良いのだが、DG58を借りたときの測定値では50ヘルツ辺りが極度に落ちていた。定在波も節と腹があるから位置で異なるのだろうが、その時の値とだいぶ異なる。当時のスクリーンショットを保存していた記憶があるのだが、出てこない。

20ヘルツから50ヘルツのこの盛り上がりはなかった。むしろ谷だった。

 

早速音を聞くが、音量が出ない。アプリでミュートを解除して音量を上げる。

ちょっとモノトーンの音で質感がマットすぎる。挿入損失かなと思ったが、一時間ほど鳴らしているとだいぶ落ち着いた。

中低域がすっきりした。グラフの通り盛り上がっていたのだな。

中高域はおとなしい。腺病質的なピュアオーディオっぽさが失った感じがある。

これまではトンデモドンシャリの音を聞いていたのかな。

ただ、マイクセッティングの位置と耳の位置を合わせないといけない。頭が動いたり、姿勢を変えるとちょっとバランスが変わる。合わせるといい。

複数ポイントを測定して合算させることもできるが、それは後にしよう。

 

アナログ接続だが、挿入損失はほとんどない。これは驚き。DG-58の時はもっとあったように記憶している。

そっけないトーンのTADなので、キャラクター的に似ているのだろうか。

アキュやラックスのシステムに挿入した場合はどうなるのだろう。

 

ST2HIFIだと調整すると5つのプリセットが出てくるようだが、こちらは1種類のプリセットのみ。

業務用だから民生用みたいに聞きやすいプリセットが出るわけではないのだろう。

「必要なら自分で作ってください」というのかも。

一つ気になっていたのは、DG-58を借りたときには、フラットなモードにすると厚手の詰まった音になった記憶があり、NOVAでも同じようになったらどうしようと思っていたのだが、杞憂だった。

むしろ、ポピュラーなどで音を詰め込んだ録音があるが、この手のものをスムースに鳴らしてしまう。高域が、低域がという次元ではない。

音が飽和しない。

これはすごい。幅、奥行き、高さの広がりもとてもバランスが良く部屋の幅いっぱいに広がる。空間の密度が驚くほど均一。

テラークの録音が映えること、映えること。オケが部屋の幅に近い感じで広がる。

低域が飽和しないから抑揚もよく出る。