吾輩はオヤジである。名前もある。
どこで生まれたか見当はついている。
なんでも病院でオギャーオギャー泣いていた事は記憶していない。
吾輩は駅で初めて「リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝」の広告を見た。
かなりデカイ広告だ。電車1両ぐらいはあるだろうか。
いやでも目に入る。
国立新美術館開館5周年
リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝
権力と金銭を駆使したコレクションが来日するらしい。
暇があれば見に行ってもいいかなぁ~と思っていると。
前から、男女がチャラついて歩いてくる。
主音声:「男」「女」の会話
副音声:(心の声)
男はポスターを見て、こう言った。
「俺さぁ~、マジこ~ゆ~の好きなんだよねぇ~~。」
(こーゆーのってなんだよ・・・)
「まじ?芸術とかマジわかんない」
(あんたの化粧はある意味、芸術・・・)
「マジで?本物見たら分かるって。ほらこれ(広告)見てマジ何も感じない?」
(マジマジうるせぇ・・・)
「え~、、これ本物じゃないし~。」
(ある意味正論・・・)
「午後から暇っしょ?もうやってるみたいだからさ、今日行こうよ。」
(行ったら静かにしてろよ・・・)
「まじ~~ん~~。。。しょーがない付き合ってあげるよ!どこで待ち合わせする?」
(美術センス磨いてこい、化粧うまくなるぞ・・・)
「どこでやってんのこれ?国立新美術館?じゃぁ国立の改札前に1時でどう?」
(こくりつ・・くにたち・・・・)
「わかったぁ~。間に合うと思うけど用事終わったら連絡するよ。」
(六本木だけど・・・・)
「うん。そういや、今日どこいくんだっけ?」
(六本木だから・・・・)
「ミッドタウンでお買い物!」
(六本木やん・・・・徒歩5分のところですやん・・・・)(´・ω・`)
今頃、国立(くにたち)で「新美術館どこですか?」とか誰かに尋ねてるのかね?
国立(くにたち)で、可哀そうな金髪の二人組を見つけたら。
「こくりつしんびじゅつかんは六本木ですよ!」と教えてあげてください。
国立(くにたち)で、可哀そうな金髪の二人組を見つけたら。
「こくりつしんびじゅつかんは六本木ですよ!」と教えてあげてください。
興味のある方は是非。
国立新美術館ホームページ
展覧会ホームページ