酉:ソーラー電卓ってあるじゃん?

ホリィ:ソーラー電池が付いていて電池切れ無く使えるから便利ですよね

酉:ところが、最近仕事で使ってる関数電卓と、家で使ってる普通の電卓が、どちらもすぐに表示が消えるようになった

ホリィ:明るさが足りないのではありませんか?

酉:そう思って明るいところへ持っていっても、ボタンを押すと表示が消えたり、表示されていてもボタンの反応が無かったりと、まともに使えなくなっちゃったんだよ

ホリィ:寿命でしょうか? それとも故障?

酉:ふと本体の裏側を見たら「USE BATTERY LR44×1」って書いてある。ソーラーのくせに電池入ってるんかい!ってなった

ホリィ:明るさが足りない場所でも使えるようにするためでしょうか?

酉:たぶんソーラー電池だけじゃ安定しないのかな? いずれにしても使えないと困るからLR44を買ってきて交換してみた

ホリィ:LR44って昔からあるボタン電池ですね。ゲーム&ウォッチなんかにも使われていた・・・

酉:やっぱりアラフィフ

ホリィ:(ジロッ)

酉:ンンッ、で交換作業を始めたんだけど、そもそも電池交換を前提に設計されていないらしく、電池交換用のフタが無い。

ホリィ:使っている電池の種類が書いてあるのに交換はできないんですか。変な作りですね

酉:本体の裏ブタを固定しているネジを精密ドライバーで全部外して、それでもフタが開かないからフタ開け用の薄い金属板で無理やりこじ開けたら、やっと電池が見えた。そうしたら・・・

ホリィ:どうしたんです?

酉:電池が液漏れして周囲がボロボロになってた

ホリィ:うわぁ、交換できない構造の電池なのに液漏れですか。それってユーザーはどうしようもないですよね?

酉:しかもソーラー電池のお陰で一応動くから電池が切れても気付かず、液漏れ起こしてまともに動かなくなってから初めて気付くという・・・

ホリィ:それが本当なら酷過ぎますね。たまたまハズレの個体だったのではないですか?

酉:ところが、手元の関数電卓と普通の電卓、両方とも液漏れしてた。これは完全に同じ症状だと思うぞ

ホリィ:そ、それでも電池を交換したら動くのでは?

酉:関数電卓の方は電池ホルダーの中を掃除して電池を交換したら動いた。でも普通の電卓の方はコストダウンのためか電池のマイナス面を直接基板のパターンに押し付ける構造になっていて、基板の銅箔パターンまで腐食していたから復活せず

ホリィ:あらら、それでは設計された寿命ってことですか

酉:まあそういうことなんだろうね。言うなればCASIOタイマーみたいな

ホリィ:あれ? カシオ限定なんです?

酉:壊れたのはどっちもカシオの電卓。ちなみにウチには同じくらい古いキヤノンの電卓も2つあるけど、そっちは全く正常で今でも使えてる

ホリィ:うーん、そこまで状況が揃うとたまたまとは言えないかも・・・

酉:やっぱりメーカー毎の設計思想の差だと思うよ