楽焼に欠かせない燃料=備長炭 | 山からのメッセージブログ

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日本経済新聞の「私の履歴書」欄は今、
陶芸家の第15代楽吉左衛門さんが書いておられます。
NHKの「スカーレット」で作陶に苦しむ主人公を見ながら、
大変だな~と思う私ですが、
実際、楽焼の後継者となられた楽吉左衛門さんも、
産みの苦しみを味わわれたようです。

 

スカーレットは穴窯でマキを燃料にしていましたが、
楽焼は備長炭で焼かれるとか。

備長炭は普通の木炭とは焼き方が違います。
普通の木炭よりもずっと高い温度で焼くことで硬質な炭になります。
そのためには高温に耐える樹種を選ばなければなりません。
ナラよりも水分量が少なく硬質な樫の木が
備長炭には用いられるのですが、なかでも
ウバメガシ(馬目樫)が最高級品質の備長炭に仕上がることが
知られています。紀州備長炭はほとんどがウバメガシです。
備長炭は火力が強く、ウナギ屋さんや焼き鳥やさんなどで
重宝に使われています。

第15代楽吉左衛門さんが楽焼を焼くときの
備長炭は寸法が決まっていて、きちんと図って木箱に並べていくそう。
1度焼くためには3日間、燃料の備長炭の準備に費やし、鼻の穴が真っ黒に。
そうして焼いても、うまくいかない時もある。
だからこそ、うまくいった時の喜びはひとしおなのでしょう。

天然木を焼く硬質の備長炭は、おがくずをプレスして焼くおが炭と違い、
サイズを揃えるのは至難の技です!
この寸法のものだけ欲しいというご要望に、お応えできないこともあります
当店も備長炭はいろいろ取り揃えておりますので、
お気軽にご連絡くださいませ。

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