映画館で映画を観る。映画を選り好みしてしまうと偏るので、思い立った時に上映している作品を観るようにしている。
久しぶりに特別いい映画だと思える作品に当たる。自分が感激した作品に当たった時には他人に共有したくなる。映画を観る時は一人だし、大規模上映の映画でないことが殆どで話題作品というわけでもない。だから観ようとしなければ勝手に流れてくるものでもないので、同じ作品を鑑賞済みの人に出会う確率は非常に低い。自分の感情を吐き出せないのは少し不満である。けれど興味のない他人を連れて映画に行くのも気を使ってしまうし、意見があって一緒に鑑賞することになったとしても気を使ってしまう。昔はそれを無理強いしていたことを反省する。学生達が昨日見たテレビ番組の内容について共感しあうような、合意しあう共有がしたいわけでもない。それでも共有したくなる欲求は止まらない。興味のない他人に何となく話題を織り交ぜてみるのだが、なまじ返事しか返ってこないことに不満を感じてしまう。
皆それぞれ好みがあって、観るのか観ないのか基準があるのだと思う。自分を取りまく人達に熱心な映画好きの人はいない。大規模上映の話題作を観る程度である、それは効率的なことだと思う。