他人に迷惑をかけないように生きようと思っている。毎日を振り返ってみて迷惑をかけていない日はない、なので自嘲しない日はない。迷惑は大きいとか小さいとかの問題ではないと思っている、感情を波立たせるのは嫌だから自己中心をピックアップしたニュースには出来るだけ視線を合わせないようにしている。不条理なニュースがなくならないのは、大衆がそれを求めているからなのだろう。観た自分はまだ大丈夫だと慰めている人が多いのかもしれない。油断をするとすぐに比較してしまう。他人と比べることは意味がないと思いたいが、比較する自分は言い訳しつづける。比べた結果に優越感を探しているのだろう、そこに無い事はうすうす気随ている。
先日から胃腸の調子が良くないので朝食をしじみ汁にしている。しじみは島根県のものが好きなのだが、私の住んでいるエリアでは簡単に買えなく高価である。成分に偽りがないことを祈ってインスタントのシジミ汁を毎日のんでいる。味噌をお湯で溶かしたものなのだが具材はワカメ一枚である。飲むと体中に染み渡るように流れて内臓が回復していくように感じる。朝食はしじみ汁だけで質素なのだが不満はない。先ほどよんだエッセイにも一汁一菜のことが取り上げられていた。私のしらない巷で流行しているのかもしれない。古い映画の裏話でベテラン映画監督が新人女優を”しじみ”と呼んでいたそうで、理由は台詞が小さく聞こえないから。たしかにアサリやハマグリと比べると凄く小さいが、場所が変わればヒーローである。
自宅にあるプリンターが調子が悪く、ストレスになっているので買いなおしを検討している。現在使用している家庭用プリンターはコピーもついている複合機なのでなくなると不便である。写真を印刷することはほとんどないので画質にこだわりはない。ネットで安い機種を探していたのだが、どの機種も本体はすごく安いと感じる。問題はインクの価格がすごく高いことである。インク代でもうけるメーカの戦略に買い替えたい気持ちが少し鈍り、商品をしらべるほどに自分の時間を消費して、予算金額は膨らんでいく。近所のコンビニを利用すれば1枚当たりのコピーコストは安い。それでも自宅でコピーできる便利性を知ってしまった出不精の私は、何倍ものコストを選択してしまう。買う決心がついたころに現存のプリンターは元気に動き出す。不思議な現象である。
動くなら買い替えを見送ろうと、ネットショッピングのカートを空にする。