インフルエンザに感染してしまった。
記憶をたどれば、2日前に街に出て以降、あまり人に会っていないことを考えれば、感染元は街の人々となる。今回の潜伏期間は2日。
発病後、初日は辛かったが病院の薬の効果で、2日目には通常体調に戻っている。
会社規約的に出勤はできないのだが、在宅で仕事ができる時代なので働かされる。
週末に今年最後の演奏ステージが予定されていたのだが、一緒に音楽をやっている仲間たちは、私より高齢であることから本番はキャンセルとした。
週末はどこにも出歩かず、アルコール漬けになることとする。
書斎の照明が以前から気に入らなかったので、気分を変えるために入れ替えを検討する。ヨーロッパの文化にあこがれる所もあり、シャンデリアには以前からあこがれていたのでレプリカを購入。
ガラスは一切つかわれておらず、アクリルでもなくプラスチックで、蝋燭の代わりにLED電球である。
私は、近視で普段からボヤっとした視界で生きているため、ちょうどいいクオリティーである。部屋の模様替えの効果と同じで、照明をかえれば気分も変わり、生活の流れも変わるだろうとの思っている。
自分を変革するためにやめようとしている一つに、ネットのニュース回覧がある。
不幸なニュース、理不尽なニュース、人を馬鹿にしたような気分の悪いニュースばかり。
自分の周囲だけでも気分を害する出来事は発生するのに、どうして自分から気分を害するようなニュースを読みに行っているのか。
ナンセンスだと思いやめようとしている。
クリックしてもらうために理不尽と思われるサムネイルと簡単な記事、もしくは思考を誘導させようとしているようにも感じられるニュース。
クリックすればするほど、悪人が得をする社会システムになっているのではないかと想像をしてしまう。
いつの時代にも人道を外れたような事件は起きていて、そのニュースを知ることで自分の糧になることはなく、生産されるのは負の感情だけ。
自分が考える人道や正義とは何か、再度自問しても明確な答えは出ないが、私はまだ被害者でも加害者でもなく、どちらにもなりたくない。
ニュースを読んで、被害にあった人に同情する、加害者に憤怒する、ただ感情の波を立てているだけで何も行動することはない。
ただおびえているだけなのは嫌である。
何ができるのだろうか?
自分が被害者になったとき、どのように対応できるのだろうか?
答えは毎回出ない。方法が思い浮かばない。
加害者に対して思うことも、怒りだけしかない。
更生?できるわけがないと思っている。
実際に司法側で働く人たちもそう思っているのではないか、そのうえでなぜ更生できるという選択を与えているのだろうか。再犯する事件を見るたびに思う。
ではどうすればいいのか?
いろいろな考えや思いが入り混じって、自分なりの答えすら出てこない。
皆自衛するしかないのではないか。隣人を信じられないのではないか。
どうすればいいのか?
意見をいうための思考ですらまとまらないのが悲しい。
社会の仕組みをわかっていないのは自分だけなのかもしれない。
そうであれば、現世は安泰なのであるが。