山田朝右衛門吉亮(よしふさ) | 寅月

寅月

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れは今まで誰にも口外しませんでしたが、この時涅槃経の四句を心の中で誦むのです。
吉亮 第一柄に手をかけ、右手の人差し指を下ろす時 「諸行無常」 中指を下ろす時「是生滅法」 名無指を下す時「生滅滅已」小指を下すが早いか「寂滅為楽」という途端に首が落ちるんです。
                        篠田鉱造 明治百話 上 28頁



 朝右衛門はコンマ数秒で終了する太刀の切り下しをまず指の四工程に割り、その各工程をまた経文の4文字に割り当て、全体を十六のセグメントに割っているのです。
これは百分の一秒レベルで身体操作を微調整できてるという事なのです。
「ちょっと常のところが伸び気味だから是を気持早めに」というようなコントロールができるという事です。

ですから石火之機というのは抽象的な議論ではなくて技術的には「肌理の細かい身体操作の追求という形でプログラム化できるという事です。

                         日本辺境論 Ⅲ機の思想 185頁







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カッチョエー
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