光明将軍が出兵する隙を突いて、王宮を取り囲む無歓 王妃
を要求する。
王妃の名前は斜国。
―その名前からして妲己のような妖婦と見えた。
現に、無歓の目の前で 無歓の兵たちが彼女の言葉に踊らされる。
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王位簒奪の企てと見た王だったが、言上を哂う。
王】一人の女の為に何万の軍隊を率いて王城を包囲するなんて・・
お前ひとりで十分だよ
私が王座の為に女ひとり手放せないと思ってるのか
美姫に盲いていないという表明だった。兵を繰り出した無歓を怯堕と貶めている。
・しくじり 殺されそうになるところを、
光明将軍の鎧を着た崑崙に救われた。
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手を汚すことなく一切を摑んだかに見える無歓。
しかし、無歓を満たすのは 野望ではない。
王の嘲笑は 正鵠を射ていたという笑い噺であった。**
今を為していたのだ。
氷雪之地で崑崙の妹に目を止めたのも 斜国への記憶がさせたのかもしれない。
その苦痛が皆殺しを命じたのかもしれない
権力を継承し 知力体力 容姿においても無類であったが
無歓の内面は 幼少時に斜国によって裂かれたままであった。
▼ 幼少の無知が 斜国の現実に向き合わされ抱えた虚だった。それは、斜国が無極に選ばされた虚ろよりも
苦しいものだったかもしれない。
土壇場で 気持ちを伝えるも 愛されたのは光明将軍だった。
黒い衣を着ても 無歓じゃ時間を遡れんだろうし
結局無歓に歓びは無いわけだった。
心情の吐露があって 無歓のカワイソウは見えたけど 気品を損なった。
・・・
う~ん
無歓って主人公の好敵手じゃなくて、斜国の影だったのかも。
扇を武器にする様が 美麗な踊り子のようだったのも そういう含みだったかしれん。



