貴女の低血圧を解剖す    『キーワードは構成物質の不足』なので改善が必要 | シンデレラダイエットのよっちゃん オフィシャルブログ
                  貴女の低血圧を解剖す
         『キーワードは構成物質の不足』なので改善が必要
   

◆血圧とは?

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 心臓と血管をポンプとホースに例えると、ポンプが心臓でホースが血管ということになります。また、その中に流れる水が血液に当ります。

 ポンプを押すと水は勢いよく遠くへ飛び出します。また緩めると、水はホースから垂れる程にしか出ません。つまり、これが血圧のメカニズムなのです。心臓が縮んだ時の血圧を最大血圧(俗に言う“上の血圧”)と言います。また心臓が開いた時の血圧を最小血圧(俗に言う“下の血圧”)と言います。

  低血圧とは、あおむけに寝た状態で、最大血圧がいつも約100mmHg以下の場合をいいます。また、立ち上がった時にだけ下がる場合もあります。心臓のポンプの圧力が弱いために、頭、内臓、筋肉、各器官などに充分な血液を送ることができず、各機能が低下している状態であり、何らかの症状がある場合を低血圧症といい、治療が必要になります。


◆低血圧症でよくみられる症状

 色々検査をしても原因が分からないことが多く、様々な不定愁訴を伴います。そのため、ご家族や身近な方々になかなか理解してもらえず、つらい思いをされる方もいらっしゃるかと思います。

 ・体力がなく疲れやすい
 ・痩せて虚弱体質
 ・声が弱々しい
 ・筋肉、内臓の発達が良くない
 ・めまい
 ・顔色が悪く、艶がない
 ・四肢の冷え
 ・食べるのが遅い
 ・過食すると吐き気や下痢をする
 ・夏バテしやすい
 ・腹筋に力がない
 ・胃がチャプチャプ音がする など


◆低血圧症の原因

 低血圧症は、色々検査をしても原因が分からないことが多く、様々な不定愁訴を伴います。そのため、ご家族や身近な方々になかなか理解してもらえず、つらい思いをされる方もいらっしゃるかと思います

①気血両虚タイプ

<メカニズム>
 長い期間栄養不足状態が続くと、心臓のポンプを押すエネルギーである「気」が不足し、ポンプ力が落ちることで、低血圧になります。また、貧血や月経過多・痔・けが・腫瘍、慢性病、ストレスなどのために、「血」の量が減り、血管への圧力が低くなります。また、体力・胃腸が衰えると、ポンプを押し出す「気」や体に栄養を届ける「血」を作る力が弱まり、結果として血圧が低くなります。

<自覚症状>
 顔面蒼白、疲れやすい、手足がだるい、お肌や髪に艶がない、食欲不振、汗ばむ、動悸、不眠、冷え性、肌荒れ、めまい、立ちくらみ、経血量が少ない、目の前が暗くなる、など。

<代表的な漢方薬>
 婦宝当帰膠、八珍湯、十全大補湯
 不眠も伴う場合は、帰脾湯


②気陰両虚タイプ

<メカニズム>
 虚弱体質、慢性病、加齢、過労、ストレスなどで、ポンプ力になる「気」が消耗し、血圧が低くなります。また、「血」の元となる身体の潤いである「津液」が消耗し、結果として「血」も減少し、血管への圧力が減り、低血圧となります。

<自覚症状>
 めまい、ふらつき、耳鳴り、動悸、不眠、足腰がだるい、痩せる、口や喉が渇く、食欲不振、疲れやすい、息切れ、手足がほてる、汗をかきやすい、便秘など。

<代表的な漢方薬>
 麦味参顆粒(生脈散)、天王補心丹、八珍湯


③脾腎陽虚タイプ

<メカニズム>
 虚弱体質により運動不足になると、肺の働きが弱くなり、酸素の代謝が落ちて、ポンプ力となる「気」を生む力が弱まり、低血圧になります。また、慢性病、加齢、過労などにより、生命エネルギーそのものである「腎」が低下し、もともとの胃腸虚弱体質や飲食の不摂生により、ポンプ力である「気」や全身に栄養を運ぶ「血」を作る胃腸(脾)が弱ることでも、血圧がさがります。

<自覚症状>
 めまい、目の前が暗くなる、寒がり、手足・腰・お腹が冷える、耳鳴り、物忘れ、浮腫みやすい、動悸、不眠、顔色が白い、尿が近いなど。

<代表的な漢方薬>
 真武湯、人参湯、瓊玉膏、参馬補腎丸、亀鹿二仙丸



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◆まとめ
 
 ・気血や気陰や陽が不足しているので、その不足しているものを補う。
 
◆低血圧症の改善のための生活習慣
 
 ・ 甘いものは摂りすぎないようにしましょう。長く取り続けると、「脾」(胃腸)が疲れてしまい、栄養を吸収する力や、「気」「血」、血管などの筋肉を作る力が弱くなってしまいます。
 ・ ミネラルを毎日しっかり摂りましょう。ミネラルは、「腎」を強くして生命エネルギーの源を作ります。
 ・ 香辛料を適度に摂りましょう。香辛料はすべての「気」を生む「肺」を養ってくれます。
 ・ 緑の濃い野菜を摂りましょう。毎日新しい血液を作り、血管を丈夫にします。
 ・ 毎日適度な運動をしましょう。通勤・通学で駅までは徒歩にしたり、買い物を徒歩でいったり、歩くことは無理なく続けられる良い運動です。適度な運動は、心肺を活性化し、丈夫にしてくれます。

◆対象漢方薬
 
 「気」「血」を作り、血流を改善する婦宝当帰膠、十全大補湯
「脾」(胃腸)を強くして、「気」「血」を生み出す力を高めてくれる補中益気湯、四君子湯
「腎」を高めて、生命エネルギーを回復する瓊玉膏、参馬補腎丸、亀鹿二仙丸 など。
 養生を見直したうえで、漢方や鍼灸を取り入れ、少しずつ体質を改善し、不定愁訴の悩みを改善していきましょうね。