宜野座は絶好のキャンプ日和。午後には1時間以上かけたケース打撃で、サインプレーの確認等これまでのおさらいを入念に行いました。

筒井・鶴・二神・岩本・柴田・歳内が投げて、開幕ローテ有力候補の投手を含む各打者がバントやヒットエンドランを敢行。キャンプ前半には失敗が目立った送りバントの成功率も格段にアップするなど、練習の成果は歴然です。 

「バントに関しては、第1第2クールよりかなり確率が良くなってる。ただ、エンドランでフライを上げるケースが目立つ。これは積み重ねだから…」。問題点は指摘しつつも和田豊監督は、一定の手応えを口にしました。

西岡が守備位置を見てファースト後方にプッシュバントを落とし犠打を決めた場面や、能見のスクイズで3塁走者に次いで緒方も2塁から一気に生還した2ランスクイズが印象に残ります。

「(西岡のプッシュバントは)周りが見えてる証拠。何かやってやろうと言うのが、彼の良いところ」と関川浩一打撃コーチが絶賛しました。積極走塁の緒方凌介外野手は、「ああいうところでチームに勢いをつけたり、相手をかき回すのが自分の持ち味。試合でも出来る様にどんどん次の塁!次の塁!とやって行く!」と信念を語ります。

キャンプ前半にバントを酷評され、連日必死の練習を重ねて来た緒方ですが、「第2クールとかに比べるとバントの感覚は良くなってると思うけど(まだまだ)下手くそには変わらない。他人から見て、上手くなった!と言われるように(ならないといけない)。バントは気持ちの面も大切。あれだけやったから出来る!という気持ちが持てるように」更なる精進を誓っていました。

25日はキャンプ総決算となる韓国LGとの練習試合。能見・藤浪・呉昇桓ら主力投手が登板予定です。初の対外試合を前に能見篤史投手は、「基本(的には)高さだけを注意して…。(韓国は真っ直ぐに強い選手が多いから)色々確認出来る」と腕を撫します。

「今日はノースローだったけど、それは登板前日だからとかじゃなく、自分のタイミングでやっている事。明日は本塁打を打たれないように頑張るよ!」。呉昇桓(オ・スンファン)投手は、韓国メディアの取材にも終始にこやかな表情を見せるなどリラックスムード。祖国のチーム相手に投げる事が楽しみで仕方がない様子でした。

前日の試合前に足の張りを訴えたマウロ・ゴメス内野手は午前中 別メニュー調整を行っただけで、「状態は良くなっている。監督に話をしているから、訊いてくれ!」と話して早々に球場を後にしました。

これを受けて和田監督は、「ちょっと明日の実戦は無理。張りか?痛みか?は本人の感覚なので…。打撃フォームも軸足に乗れていない。もう一回下半身の状態を整えてからの方がイイかな?という判断」である事を明らかにしています。