江戸時代の儒学者が説く、占いの効用 | クボカワジュン (トラちゃん)

クボカワジュン (トラちゃん)

不可能を可能にする魔術師。著書に「自宅パワースポット化計画」「スピリチュアル経営学」などがある。連載:「手作り保育応援マガジン ひろば」イオンスクエア心理テスト。元総務省電気通信研修所講師 元ミューズ音楽院講師 行政書士有資格者
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世の中に出回るものには二種類あって、出てきて流行ったかと思うとあっという間に消えてなくなるものと、息の長いものとありますね。
息の長いものと言うのは、人間の根深いニーズに根ざしたものが多いです。
人類最古の職業と言われる売春や飲食業などがそうですし、占いもその一つですね。

占いを最初に発見した人はものすごいな、と思います。
一見無関係に見える物事と物事の間に法則があるというのを発見したんですから…。

そして、前もってある程度起こる事柄が予測できる。
考えてみればすごい技術です!

だから、誕生以来5千年も多くの人から愛されてきたんでしょう。

江戸時代の儒学者佐藤一斎も著書「言志録」の冒頭で次のように言っています。

一、その数皆前に定まれり
凡そ天地間の事は、古往今来、陰陽昼夜、日月代わるがわる明らかに、四時錯いに行り、其の数皆前に定まれり。人の富貴貧賤、死生寿殀、利害栄辱、聚散離合に至るまで一定の数に非ざるは莫し。殊に未だ之れを前知せざるのみ。たとえば、猶お傀儡の戯の機関己に具われども、而も観る者知らざるがごときなり。世人其の此の如きを悟らず、以って己の知力恃むに足ると為して終身役役として東に索め西に求め、遂に悴労して以って斃る。斯れ亦、惑えるの甚だしきなり。
(現代語訳)
一、その運命は事前に定まっている
天地間に起こる事柄は昔から今まで、陰陽昼夜、太陽と月がかわるがわる明りを届け、四季がめぐるなど、その運命は事前に定まっている。
人の富貴貧賤、生死、長寿か短命か、儲けたり損をしたり、栄誉を受けるか辱めを受けるか、離合集散に至るまで一定の運命にないものはない。
ただ、事前に人が知らないだけである。
たとえば、操り人形が芝居のからくりがあるのに、見る人が知らないようなものである。
世間の人々はこのようなことを知らないで、自分の知力や力量が十分にたのむものだとして、死ぬまで東に西にと走り回り遂にはやつれ疲れてたおれてしまう。これはなんと惑うものははなはだしいと言わざるを得ない。

※数はカズと読まないでスウと読むとき運命のことを指します。

佐藤一斎先生がおっしゃっているのは、自分が力がないのに力があると勘違いして無駄に走り回っている人の例ですが、力があるのに、才能を発揮しようとしない人も多くいらっしゃいます。

これを読むと、占いを活用する重要性がしみじみ分かりますね。
まあ、だいたい昔の儒学者は易を勉強したものですよ。
佐藤一斎先生も易に詳しかったそうですが、孔子も晩年易経を相当勉強したようです。