初恋にその2もその3もないと思うんですけど。


私の初恋の女性の一人は『うる星やつら』のラムちゃんかな。とっても好きだった。


小学校の四年生の頃に高橋留美子先生の『うる星やつら』のアニメが始まった。


当時、私はコロコロコミックしか読んでなかったから、『少年サンデー』の漫画は大人っぽく見えた。あ、でも、『週刊少年チャンピオン』は読んでたな。『週刊少年ジャンプ』も読んでたな。


同じ頃にアニメディアか何かにラムちゃんのポスターが付いていて、私はそれを実家の砂壁に貼っていた。あれはアニメ版で高田明美さんが描いたんじゃないかと思う。


アニメが始まった頃は原作では8巻が出た頃ではなかったかな。


当時、母の友達がトーハンかどこかの出版物の卸に勤めていて、その人に頼むと数十円安く買えたんですよ。今だったら、普通に本屋でさっさと買ってくると思うんだけど、当時はお金がないから、数十円惜しさに注文して持ってきてくれるのをずっと待ってた。


これはガンプラも同じで、たまたま兄の友達の親がプラモなどの玩具の卸で働いているというので、リックドムを注文したのだけど、なかなか届かなかった。


で、最初はアニメを観てたのだけど、だんだん原作よりになった。あと映画は観ていない。観るお金がなかったし、いずれテレビで放送されるだろうと思ったから。


当時の高橋留美子先生の作品は今よりもずっと少なくて、他の作家との作品集の『勝手なやつら』、『ダストスパート』、サンデーのやたらと分厚い増刊号みたいなやつぐらいしかなかった。


けもこびる名義の作品も読んでみたかったが手に入らなかった。


あとは小池一夫先生の雑誌の表紙や平井和正さんの小説の表紙ぐらいかな。


で、前にも書いたけど、母が入院したので、お見舞いに行ったら、母が隣のおじさんからビッグコミックス・ピリッツをもらってて、『めぞん一刻』という漫画の連載が始まってしばらくぐらいだった。それから私はサンデーに加えて、スピリッツも読むようになった。たがみよしひさ先生の『軽井沢シンドローム』とかがあった頃だね。かなり年齢層が高かった。


また横にそれるけど、同じ時期に岬兄悟さんが連載してた小説の『魔女でもステディ』シリーズも好きだった。『クラッシャー・ジョウ』や『ダーティー・ペア』と同じコバルト文庫じゃなかったかしら。あの背表紙が緑色の。

とりみき先生が描くヒロインの女の子がラムちゃんぽくて好きだった。


で、当時、広島市内にアニメディアがあったんだけど、店内に入ると当時の漫画やアニメの下敷きや文具がたくさん売られていた。私は『うる星やつら』や『めぞん一刻』のポップな下敷きが欲しかった。200円ぐらいだったかな。どれもこれも全部欲しかったのだけど、一度も買わなかった。お金があれば買ったのだけど。


その後、らんま1/2が始まって、途中まで読んだのだけど、大学受験で忙しくなって読まなくなった。


あと人魚シリーズは読んでたな。

あれは今でも傑作だと思う。


バブルに差しかかり景気が良かった80年代のいい思い出だね。


それにしても今考えると、私の初恋の人は高橋留美子先生だったのかしら。