がっついて行こう! | イラスト付き!弁髪とウルフ【寿美花代 か と 思ったら  JOY 】

がっついて行こう!

昔々、私がチビッコだった頃、
わが家に生のパイナップルがやって来た。
缶詰のパインしか知らない「とら一家」。

物知り風の父ちゃんが、「メロンみてぇに切ればエエじゃろ」
父ちゃんの発言には絶対服従の封建家族。
疑いなく切られ、皿にもられたパイナップル(皮つき)の山。
プ~ンと甘い香り。

「アララ固いね。ここは取った方がいいんじゃないかい」
そこは、芯だよ…
原始人が未知の食物を開拓して行く様子と変わらない。
「皮のとこまで甘いねー」
あぁ、おばあちゃん、今なら止めてあげられる。
もっと長生きして欲しかった。

「なんだか、ベロが痛いねぇ…」
「アタシも痛いよ~チクチクするよ~おばあちゃ~ん」
「ホレ、ホレ、お茶を飲みんさい。治るかもしれん」
「おばあちゃーん、つばが止まらんようになった~」
「台所に行って、ベロ洗っておいで!」

ちゃぶ台を囲んで、全員がベロを出す、
そんな昭和のデザートタイム。