こんにちは、織田流剣術殺陣師範(創始者)、演出家の織田真己です。

 

【『雨桜』二刀流VS薙刀バージョン ⑤】

織田流剣術殺陣に於いては、ショーの出し物として作った作品『雨桜』二刀流VS薙刀バージョンの中には、【二天一流】の基本的な殺陣技も多く入っています。【『雨桜』二刀流VS薙刀バージョン ④】の続きです。

 

芯が、センター中央に来た時に、下手の前と奥に二人の絡みが、舞台の前後に芯を挟みます。芯は、【構え・二刀左脇】に成ります。前の絡みが、【真向】に撃ち込みます。芯は、【十字受け】に受け止めて、脇に絡みを抑え込み、奥の絡みに対峙します。奥の絡みが真向に撃ち込みます。芯は、小刀で【徒上げ】ます。続けて前の絡みが、真向に撃ち込みます。芯は、太刀で徒上げます。芯は、徒上げと同時に前後の絡みの胴に二刀を置きます。薙ぎの【置き斬り】です。

 

最後に、二人の絡みの袈裟に二刀を置いて、“置き斬り”です。絡み二人に同時の【袈裟斬り】です。絡み二人は、同時に舞台の面と奥で、【背落ち】で倒れます。芯の、【斬心・残心】が有って極めです。仕切り直して、薙刀のボスとの一騎打ちです。

 

芯は、【構え・二刀正眼】に成り、ボスは、袈裟→逆袈裟→真向と撃ち込みます。芯は、小刀→太刀→“十字受け”で受けます。ボスが、薙刀を引いて間合いを取り、対峙。ボスが、【斬撃・斬り上げ】ます。芯は、一歩下がって避けながら【構え・二刀上段】に成ります。続けて芯が、太刀で真向に撃ち込みます。ボスは、薙刀を引きながら体を左に回転させて避けます。この時、二人の背中が合わさる感じで、止まります。

 

ボスが、薙刀の柄で合図を出したら、ボスは、屈みながら半回転して【左薙ぎ斬り】に斬り付けます。芯は、半回転しながら飛び上がり、太刀で“真向”に斬ります。“斬心・残心”があって【血払い(血ぶり)】をして【納刀】します。この時、歌の終わった、川村南魅が傘をさして、芯を傘に入れて相合傘に成ります。

 

終わりです。

 

常に殺陣は、鍛錬・稽古が肝心です。

 

【歌謡殺陣】  『雨桜』二刀流VS薙刀バージョン