2010年に書かれた「どうして羽生さんだけが、そんなに強いのですか?」では将棋の研究の事がいろいろ書かれています


やはり気になったのは渡辺棋王の「質問三羽ガラス」騒動ですが、その中で研究熱心な若手の「新手」や「新研究」をこの本では三浦九段と深浦九段が聞き出している話が書かれています


この本では深浦九段がそういう批判に反論をしていて、聞いた「新手」「新研究」は料理で言えば素材でそのままでは使い物にならない

その「新手」「新研究」を自分独自で厨房で1人で長時間コツコツと調理して初めてプロ棋士の対局に出せるという話は凄く私には説得力がありました


これはいろんな仕事に通じるもので、知識で知ったものを実際にいろいろ自分なりに実験や実践して見て初めてものになるという事だと思いますが、すごく共感できました


そしてこの本では若手プロ棋士達が深浦九段や三浦九段のようなトッププロ棋士の調理法を聞く事ができるのは、すごく参考になるという意見にはかなり納得しましたしこの2人が若手プロ棋士達にそういう方法をある程度教えていれば、それは問題ないと思いました


そして今のプロ棋士の研究ですが、デジタル化が進み対局した棋譜がすぐに手に入るのと棋譜のデータ収集や活用法がかなり効率化されたのは大きく研究がやりやすくなったと思います


さらにこの時期は研究会も盛んでいろいろ研究も進歩していたようで、将棋の進化が進んだ時期だと思います


それから時間が経って今はプロ棋士よりずっと強い将棋ソフトができましたので、将棋ソフトをプロ棋士の対局の棋譜の研究に使い最善手を探すことや将棋ソフトとの練習対局や将棋ソフト同士の対局を研究して、いろんな戦法や指し回しが研究できる時代になりました


このやり方の究極の活かし方は将棋ソフトの指し手や指し回しを暗記して研究して自分のものにしてマネをする将棋ソフトと同化したプロ棋士が一番強くなると思います


この将棋ソフトと同化する方向にどんどん走るとプロ棋士の存在意義が怪しくなってくるでしょうし将棋の強さだけでプロ棋士の時代は続かないかもしれないです


これからプロ棋士がどうなるのか注目しています