地下鉄で斜め前の席が空いていても、なぜか座らずに立っている。別にシルバーシートだからではなく、どうせ座るならイケメンの隣がいいなと言う大変やましい理由から。背がすらっと高くて髪を茶色く染めて、スケボーでもやっていそうな今風の青年。近い将来絶対赤ら顔のオヤジになりそうな、どうでもいい奴がどうでもいいことを聞く。「明日、何する？」すると、「自転車がダメになっちゃってさ、自転車屋さんに行こうかと思って。」自転車屋さん？チャリンコ屋じゃなくて？かわいくない？というか、隣の石破元幹事長みたいな顔した奴とはどういうご関係で？ん？もう着いてしまったか。ちょっとした楽しいひと時が終わってしまった。
