一年生、男児。

 

「しどーいんさん、

俺さ、俺さ、オバケとか信じてないんだけど

暗いのも 怖くないんだけど、

薄く暗いのは なんか、苦手でさ

そんでさ、あのさ・・・。」

 

うむ、

トイレが薄暗くて困っているのだな。

 

「そ、そ。

申し訳ありませんが

ついてきてくださいませんか。」

 

いきなりの丁寧語が面白いので

付き添わせていただきますわ。

 

男児、トイレに入るなり

 

「しどおおおいんさああああん!」

 

はいよ。

 

「そこにいる?」

 

いるよオ!

 

「・・・・。

しどおおおいんさああああん!」

 

いるよー。

 

「・・・・。

なんか、しゃべってぇ。」

 

喋る?!

何をオ?

 

「何でもいいから!」

 

見えない相手に

トイレの入り口で

喋るのも難しいので歌を歌いました。

 

  きーらーきーらーひーかーるぅ

  おーそーらーのーほーしーよー

 

「ええ、そういう 幼稚園みたいなんはやだ。」

 

いいから、う〇こに集中しなさい。

 

「う〇こって、NGワードだぞ。

唄ってってばぁ!」

 

  でんでらりゅーばー

  でてくるばってん

  でんでられんけん

  でーてこんけん

  こんこられんけん

  こられられんけん

  こーんこん!

 

「あはははは、

もう一回!」

 

  でんでらりゅーばー

  でてくるばってん

  でんでられんけん

  でーてこんけん

  こんこられんけん

  こられられんけん

  こーんこん!

もい一回 歌おうか~?

 

「もういいです。

でたでた。」

 

歌が効いたかな?

 

「しどういんさん、」

 

ん?

 

「歌、上手いな。」

 

ははは、

今度は

トイレ以外のとこで

美声を披露したいものだ。

 

仕事であるが

楽しい。

こんな一瞬が好きなのよ。