神様のかたち。

 

仁和寺と御室派のみほとけ展に、ギリギリセーフで滑り込んだのは土曜日の昼過ぎ。

知性派ブロガー よらひくさんからの口コミ情報で

いっとらんのか、そらアカン!と 仰せられましてな、

美人のいう事には耳を貸さねば。ましてや知性派ブロガーのお墨付きとくればなおの事。

 

行ってよかったですよ。

行かなきゃ 大後悔して アメリカ大陸発見しちゃうとこでした。

そりゃ、大航海。あほあほ。

 

たくさんの仏様が 厨子から お出ましになってわざわざ、このお江戸までお運びくだされて。

有難くて 手を合わせている方が たくさん。

秘仏秘仏 また秘仏。

本当の事かーーーー?!

 

 

 

まあ、展覧会の詳しいレポートは

他の方が 立派に記事になさっていらっしゃることと思いますので

そらまめは またしても ぼおおおおっと、考えたことなど

書き連ねておこうと思います。

 

 

同じ国立博物館で 去年 大感動したのは

運慶の展覧会でした。 そん時の記事はこちら →

・・・、大した事書いてなかった。とほほ。

 

まあ、

今回の 展覧会はワタシ好みの、素朴な平安時代の仏様が多く

さらに 一木造りの作が 多く観られたのです。

運慶とは 対極の造形。

 

運慶は、自分の中にある形を 彫り上げる、

パワーと熱気で 圧倒されそうな迫力。

型ではなく 自分が造りたい形を 彫りつけていく様なイメージです。

 

そんな一木造りの神様のなかでも、ワタシが うっとりしたのが こちらの 神様たちでした。

 

ホームページからお借りしました。

 

少しわかりにくいですが、2メーターを超える大きさです。

お名前は深沙大将と降三世明王。どちらも密教の神様。

憤怒の相。荒々しい ノミの跡。

降三世明神の足の下で踏みしだかれているのは 異教の神 シヴァ神とその妻。

この表情を見ても 創り手の腕が 素晴らしいものだという事が分かります。

 

 

・・・。

みなさんには 忘れられない樹って ありますか?

ちょっと 唐突な質問。

ワタシには 二本ある。

一本は小学生の頃住んでいた町の 駅前の欅の木。

電車に乗って 遠いところから帰ってきたとき、

この樹の下を通ると 安心感に包まれました。

ただいま、と 心の中であいさつしてた。

その樹があるひいきなり切り倒された時の悲しみ。

せつなく 胸が痛くなりました。

もう一本は 青森奥入瀬渓流で出会った 桂の古木です。

幾本にも枝分かれし 元々の幹の在りかが分からなくなるほど

その木は 年老いていて 風雪に耐え 傷つきながら生きてきたのだと思う。

おおきな樹には そこに在るだけで ワタシ達人間をの頭を垂れさせるような神秘性がある。

人間などより ずっと多くのことを見、生きて そこにいる。

言葉を持たず 沈黙の中に 英知を宿して ただそこに在る。

 

凄い事だよ。

 

一木造りは そういう樹と 対峙して 樹の中に宿る

神様の形を 彫り出すという事ではないかしら?

間違えてはならない。

何百年の時と命の詰まった 丸太ん棒。

なにがなんでも 成功させねばという

気迫と 祈りが 二体の像から迸っていました。

 

 

すこし 涙が出た。

 

いつか、実際に 福井の小浜に行って明通寺を訪ねたい。

深い森の中で ふたたび深沙大将さんと降三世明王さんに お会いしたいと思いました。