バレンタインデーも過ぎました。 首尾は如何でしたか。
ダメでしたかァ、それはご愁傷さまでしたね。
諦めが肝心です、「待てば海路の日和…」、そう遠くない吉日があるものです。
ある住職曰く、「怒り・妬み・悲しみ・こだわり・後悔などの感情に苛まれる現代人は、
心の重荷を軽くする為には、積極的に「諦める」ことが重要だ。」
「諦」を辞書で調べると、
「詳らかにする。色々観察をまとめて、真相をはっきりさせる。まこと」 とあります。
「諦める」は放棄・断念・ギブアップ等マイナスイメージで使われる事が多いのですが、
その実は悪い意味はひとつも無いのですね。
「諦める」と「明らか」は言葉として同源だと言います。
「諦める」は「明らか・明らかにする」に近いのです。
「諦める」はいつの間にか大切な土台がゴッソリ抜け落ちて、
望んでいる事を、途中でやめると言う意味で使われるようになってしまいました。
私達が上記の様なマイナスの感情を抱くのは、自分の都合通りにならない時です。
こうした状況を仏教で「苦」と言うそうですね 。
どうすれば自分の都合を「諦める」事が出来るのか。
仏教では自分の都合について「明らか」にする必要があると言ってます。
「明らか」にして「諦める」のです。
諦めるならただ諦めるのではなく、物事の真相を明らかにした上で諦めるんですね。
そう言えば「諦観」って言葉がありましたねえ。
わかったようでわからない。 仏教の神髄ここにあり。