MPHを取る意義 | 東大SPHを目指す貴方へ

東大SPHを目指す貴方へ

東京大学 公共健康医学専攻 (SPH: 公衆衛生大学院)の入試対策法について記録しました。
東大でMPH(公衆衛生修士号)取得を目指されている方のご参考になれば幸いです。
ご質問も歓迎いたします。


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これから東大SPHを受ける皆さんも、SPH入学予定の皆さんも、在学生の皆さんも、卒業生の皆さんも「MPHを取る意義」について一度は考えたことはあるのではないでしょうか。

アメリカのCDCや、WHOなどの国連機関ではMPHホルダーかそうでないかで就ける階級や給料に明らかな違いが生じます。私が2年前に東大SPHを志した理由がまさに「WHOに就職するためにMPHを取得したいから」でしたし(紆余曲折あって結局WHOには就職しませんでしたが)。それぐらいMPHは専門的な知識と技能を身につけた証として扱われるのです。欧米では。

残念ながら、日本国内ではMPHホルダーが優遇されることはありません。

もっと言うと、日本では学術界においても一般社会においても「公衆衛生学」があまりにも蔑ろにされすぎています。私が在学中、日本人の非医療従事者の友人に「今、公衆衛生学を学んでる」と言ったら大抵の人から「え?公衆衛生って何?」と返されました。一方、アメリカ人の友人(もちろん非医療従事者)に"I'm doing public health"と言ったところ、納得した返事が返ってきました。もちろん、彼は私の具体的な勉強内容までは知らなかったでしょうけれど、少なくとも"What is that?"などと返されることはありませんでした。日米間ではそれぐらい認知度の違いがあるのです。

もっとも、これだけ認知されにくい分野だからこそ、医療現場を始め様々なフィールドで「公衆衛生学の重要性」を身をもって感じ、それまでの職を辞めてまでわざわざ大学院に入り直す日本のSPHの学生(はたまた海外のSPHの日本人留学生)は極めて優秀な人が多いってのはあるのですが。それはさておき、

1〜2年かけてMPHを取得することの意義は?

と言われると、それに対する答えは「幅広い知識と考え方を身につけること」と「仲間とのネットワークを広げること」の2点でしょう。

特に後者はかなり重要だと思います。今、私は疫学研究の一環でアトランタに在住しており、全米屈指のレベルと言われるエモリー大学SPHの学生と話す機会があります。その学生の話だと、CDC(ちょうど大学の隣の敷地にある)での特別公演やらインターンやら就職斡旋の知らせがメーリングリストで毎日のように送られてくるそうです。

また、別の話では同じく全米トップクラスと言われるジョンズホプキンズ大学では、SPH卒業生同士でメーリングリストを通じて「WHOの◯◯部のオフィサーの後継ぎを探してる」だの「CDCの◯◯部の席が空いたから募集してます」だの、ポストの空席の知らせがひっきりなしに来るそうです。それぐらい「密な卒業生ネットワーク」が構築され、情報提供が盛んに行われているのです。

東大SPHはまだ設立されて10年ちょっとしか経っていませんが、徐々にこう言ったネットワークが構築されつつある気がします。また、東大SPHでは、卒業生にオリジナルピンバッジを配布しています。これこそが「同門生である」と言う何よりもの証になるからです。特に同期同士では「ファミリー」のような結束力が生まれます。闇雲にアメリカの真似をするのは個人的にあまり好きではないですが、こういった卒業生同士の繋がりを通じて「厚労省の◯◯対策室に空きがある」とか「◯◯の勉強会の知らせ」などの情報交換が盛んに行えるようになったら素敵ですよね。

だからこそ、これからSPHに入学される皆さんも、将来SPH受験を考えてる皆さんも「ただ学位を取って終わり」ではなく、卒後の縦と横の繋がりを大事にしていって欲しいのです。

更に、この数年の間で、日本全国のSPHおよびMPHコースの大学院数は増えつつあります。これからの日本国内における公衆衛生学の認知度が少しでも高くなってくれることを切に祈ります。










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