予期しなかった新型コロナウイルスの終息の遅れにより予定している撮影計画の変更を余儀なくされておりますが、厳冬期の限られた気象条件の下でしか発生しない田原の海霧の発生条件に比較的合致する気圧配置になる気象予報の日を見つけたので急遽撮影に出る事を決めました。

 

海霧の発生は日の出前後の僅かな時間帯である事から途中での人との接触を避けるために深夜に自宅を出発して日の出前から撮影を開始して海霧の消滅までの2時間足らずを撮影してそのまま自宅にトンボ帰りすると云う全行程500km強のハードな撮影行となりました。

 

下のGoogle Map のストリートビューがこの日の撮影地で車は左手のスペースに、撮影は道路脇の歩道の様に見える撮影と展望のスペースが約400m続いています。

 

 

撮影地に到着したのは午前5時前で暫らく車中で休息を取り6時から撮影を始めました。

6時09分

他には誰も居ない国道42号線脇の歩道にて撮影した最初の1枚です。

 

 

 

 

左手に見える明かりは田原漁港ですが漁船が1隻また1隻と出漁して行きます。

まだこの時には海霧らしき気配は何も感じられません。

 

 

 

 

 

  然しながら

 

  小舟が突然海上に

     現れたように見えたのは

            低い高さで海面に

                   海霧が発生

 

                                  し始めていたのです。

 

 

空の色は全体にオレンジからピンク色に朝焼けが広がり、朝霧は前に広がる島と岩礁を覆い隠す程ではありませんが海霧が発生している事が確認できました。

 

 

日の出と共に朝日に照らされた海霧は少しづつ海面に広がり、茜色の空をを映したような茜色に染まり幻想的な雰囲気が漂います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の撮影で遭遇した海霧はこれが限界と思われます。

 

 

 

ネイチャーフォトの撮影は将に一期一会でありますが、また何時かもっと大きな海面を埋め尽くす様な海霧に出合える事を願っています。

 

7時35分

見事な朝焼けに染まった田原の海は静かな朝の景色に戻っていました。

 

田原の海霧は僅か1時間半余りでドラマの幕がおりました。

 

新型コロナウイルスの一日も早い終息を祈りながら帰路につきました。

今までの撮影行において撮影地で誰とも会わずに撮影を完了して自宅に帰宅した事は今回が初めてでした。

 

 

次回は瀬戸内の虫明周辺を改めてご紹介いたします。