本日3回目のブログです。
昨日のブログトルクレンチは正しく持ちましょう でトルクレンチの持つ位置について紹介しました。
そのつづきで、持つ位置によってトルク値が変わることを、今日は紹介します。
トルクレンチの設定を50Nmに設定します。そして、正しい持ち方で測ると・・・
50.12Nm
この数値になりますが、
トルクレンチを基準点より後ろ、通常より長くなるような持ち方をするとどうなるか?
基準点より後ろを持って測ります。
普通、長く持つと力がかかるから、トルク値が高くなると考えがちですが・・・
49.68Nm
弱くなるんです。
精度±4%に入っているので問題は無いのですが、このような数値になります。
では、逆に短く持つとどうなるの?
基準点より前で、短めに持ちますと・・・
52.02Nm
なんと、予想通り?トルク値は高くなります。
トルクレンチによって、この数値は変わりますが、どのトルクレンチも長く持てば弱くなり、短く持てばトルク値は、高くなります。
これは、どうしてかというと、テコの原理です。
長ければ弱い力で、短ければ強い力が必要になるからなのです。
持つ位置がちょっと変わるだけで、このようにトルクレンチの数値は変わってしまうんです。
だから、いくらいトルクレンチで締めたからといっても、正しい位置で持って締めていないと、正しいトルク値で締まっていないのです。
トルクレンチは、測定工具です。正しく使って初めてその能力が発揮されます。
正しい使い方で、使ってくださいね!




