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明日は5月6日。
僕にとって
20代最後の一年が始まります。
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今まで
何事にも真摯(しんし)に
誠実に取り組み、
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良き両親・身内・友達・協力者に
恵まれ、
良き結果を出してきたと思います。
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でも、
人というのは不思議なもので、
幸福や順調な日々が続くと
不安もそれだけ長く続くものです。
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「自分はたまたま(偶然)
良い環境に生まれた。
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けれど、
世界や周囲を見ていると、
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急な病に倒れ、
前半生をゼロにされ、
生を確保するために
治療やリハビリを受けてる人、
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戦争で難民になっている子、
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突然親や子を失った人、
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不運から職を離れ
生活苦に陥っている人、
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災害などで
慣れ親しんだ住環境を奪われ、
アイデンティティ(=そこへの帰属意識・
同化意識)を絶たれ、
命を削られている人、
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介護と仕事などで
過労の限界にいる人、
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離婚、失恋、失業など、
心を喪失している人などが
確実に存在している。
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人は誰でも、
今は満ち足りて幸せでも、
誰もがそれらを失う可能性がある。
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もし今ここに
10人の人がいるとして、
その10人が
互いに何者か分からずに
一緒に生活しなければならない
状態になるとする。
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自分も含めた10人は、
相手が男か女か?
老人か若者か?
どこの出身か?
性格はどうか?
お金持ちか貧乏人か?
健康な人か重い病にある人か?
どんなスキルの持ち主か?...
一切の情報をもっていない。
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もしそんな10人が
これから一緒にやっていくなら、
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まず最初に、
自分以外の9人は
腕力が弱く、
老齢で、
性格的にも弱く、
お金もなく、
病気がちで、
いかなる仕事上の能力もない、
そして自分自身もそうかもしれない、
と最悪の状態を想定し、
自分たちの生活を立ち上げようと
するだろう。
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人は誰もが弱者になりうる。
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だから
最も不遇な人が、
最も幸福な人と
最も不幸な人を
足して2で割った程度の
最低限度の物的・精神的生活を
していけるように
しなければならない」
などと考えてしまう。
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それは
僕自身が
"ええかっこしい"だからではなく、
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僕自身が
最も不遇になったときでも
最低限度の生活をできるような
保障が欲しいためである。
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家庭教師をして教えている子が、
人一倍能力があるのに、
親に経済力がないために、
一流の学校に受かっても
そこに通わせてもらえない、
などということが
あってはならない。
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もしそんな社会になれば、
この国は
親が裕福で
子自身が優秀でなければ、
出世できない社会になってしまう。
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─最近、
そういうことを
しばしば考えるようになり、
少子高齢化の問題とも
相俟(あいま)って、
経済・社会の未来に
自分がどうかかわるべきか
思考しています。
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今の小中学生の世代が
大人になった頃、
身体的に衰えた
親や祖父母の世代が、
自分の子や孫たちに
おんぶされず、
支え合って生活できる枠組みも
つくらなければならなくなるでしょう。
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今の若い世代は
僕も含め、
親や祖父母の生活費を
国庫に納め、
一方で自らは
年金をもらえなくなる
世代なのです。
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誕生日に
浮かれている場合ではない(苦笑)
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いろんなものが見えてきます。
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