諸外国の状況について | ワクチン広場

諸外国の状況について

Q1:今回のワクチンは海外製だということですが、海外では日本と同じような症例はでているのでしょうか?

実は世界の国々で色々の国で導入するに際して、或いは導入後に検討がなされています。

乳児急死症候群(SIDS)は世界のどこの国でも、問題が解決されていない乳幼児の死亡の原因の一つです。


その発生とワクチンとの関係が検討されています。世界の国々から出される論文を全部読み取ることはおよそ不可能です。実に数多くの論文が毎日出されています。一日中、机の前に座り目を通しても読みきれる量ではありません。

そこで、私は先ず本を買います。プロトキンという学者が編集責任者になっている、ワクチンと言う本があります。目下の最新版は第5版なのですが、私は2版から読んでいますが、段々厚くなり、今や枕に丁度好い厚さになりました。

その他にアメリカ小児科学会が出している本を読みます。アメリカには医学国立図書館があり、そこにインターネットでアクセスすると、論文の題名、掲載雑誌、著者、要約が読めます。もっと読みたい場合には医師会図書館などから取り寄せて本物を読みます。それから知識を得るわけですが、個々の論文のまとめよりも、もう少し大きく結論めいたことを書いてみます。


日本はワクチンの後進国と言われていますが、用いることができるワクチンがここで、小児用肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチン、ヒトパピローマウイルスワクチンと相次いで導入されました。しかし定期接種として国が強く勧奨(すすめている)ワクチンは外国に比べて少ないのです。


同時接種もここで、漸く一般化されようとしていますが、制度上は確立されているわけでなく、同時接種を受け入れていない医師と利用者は少なくありません。

麻疹・風疹・水痘・ムンプスが同時に接種されている国、三種混合、肺炎球菌、ヒブ、不活化ポリオワクチン、髄膜炎菌ワクチン、ロタウイルスワクチン、などを同時に接種している国もあります。そのようなワクチンを導入してSIDSが減少したという国もあります。

検討する期間も接種後1週間、2週間、1ヶ月など決して短い期間に限っていません。SIDSが増えたとする国はないようです。ワクチン接種後の1週間以内の発生と2週間までの発生が、発生率が倍になっている国もありました。それは、ワクチンとの因果関係がないので、そうなるのだと考察で述べていました。


接種後から長い期間になると、ワクチンによる疾病の予防効果により死亡者数が減ります。SIDSの発生機序について検討した論文には、脳の微細な異常や心臓の電気的な刺激を伝える伝導系に異常があって、感染症やワクチン接種に際してつくられる活性物質(サイトカイン)が影響してSIDSに至らしめるのではないかと検討をした論文もありますが、トータルとしてワクチンによるメリットの方が大きいので、ワクチン接種を除外しようとする論文はないようです。


どこの国でも、ワクチン接種のあと、調査を行うとSIDSに属するような死亡の例はあるが、ワクチンが明らかに原因になっているという死亡の例がないと言えそうです。