手持ちの芭蕉本
今までに見た芭蕉像
今年は、芭蕉が奥の細道の旅に出て、330年の記念の年を迎えるという。それを記念してか、出光美術館で「奥の細道330年 芭蕉」が開催されています。
江戸時代前期に活躍した俳人・松尾芭蕉は敬慕する西行らがめぐった「歌枕」を自分の脚で辿り、追体験することを目的として奥の細道の旅に出ます。この旅をもとに、亡くなる元禄7年(1694)の4月に編まれたのが紀行文「おくのほそ道」です。
展覧会の構成は、以下の通りです。
第Ⅰ章 名句の響き―芭蕉の筆跡を賞でる
第Ⅱ章 旅の情景―奥の細道をめぐる
第Ⅲ章 名所・旧跡をよむ―歌枕の世界
第Ⅳ章 思いを紡ぐ―芭蕉から放菴まで
第Ⅰ章 名句の響き―芭蕉の筆跡を賞でる
第Ⅱ章 旅の情景―奥の細道をめぐる
第Ⅲ章 名所・旧跡をよむ―歌枕の世界
第Ⅳ章 思いを紡ぐ―芭蕉から放菴まで
「奥の細道330年 芭蕉」
江戸時代前期に活躍した俳人・松尾芭蕉(1644 - 94)は、敬慕する西行(1118 - 90)らがめぐった「歌枕」を自分の脚で辿り、追体験することを目的として奥の細道の旅に出ます。門人・河合曾良(1649 - 1710)を随行し、元禄2年(1689)3月下旬に江戸を出立。白河の関を越えて、松島・平泉を巡り、出羽の各地を遊歴しました。その後、越後・越中・加賀・越前へと旅して、8月下旬には美濃大垣へと至ります。こうした約600里(2400キロ)の旅路は、半年にも及びました。行く先々で目にした景物を題材に優れた俳諧作品が生まれ、自筆の短冊や懐紙なども多く残しています。この旅をもとに、亡くなる元禄7年(1694)の4月に編まれたのが紀行文『おくのほそ道』です。
今年は、芭蕉が奥の細道の旅に出て、330年の記念の年を迎えます。これを記念して本展では、出光コレクションの中から芭蕉の自筆作品を厳選し、他館の名品もお借りして、約20点もの芭蕉の書をご紹介いたします。多様に展開する芭蕉の書の魅力をお伝えするとともに、芭蕉の真跡を捉え直す機会になれば幸甚です。また、『おくのほそ道』をめぐる名品や芭蕉を敬慕した者たちの書画作品も展示し、芭蕉や俳諧にまつわる美術をお楽しみいただきます。
「出光美術館」ホームページ
「奥の細道330年 芭蕉」
令和元年8月31日発行
編集・発行:出光美術館
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以下略