吉田修一原作・沖田修一監督「横道世之介」を観た! | とんとん・にっき

吉田修一原作・沖田修一監督「横道世之介」を観た!

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吉田修一原作・沖田修一監督「横道世之介」をTUTAYAで借りたDVDで観ました。ちょうど1年前くらいでしょうか、この映画が公開されたのは。その時は見逃してしまいましたが、ずっと気になっていた映画でした。なにしろ吉田修一の原作ですから・・・。吉田修一と言えば、「悪人」は朝日新聞に連載され、この「横道世之介」は毎日新聞に連載されたものです。どちらも映画化されて、大ヒットしました。最近では「さよなら渓谷」も映画化されて、大ヒットでした。

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この映画は桜の咲く4月、世之介が大学へ進学するために九州から上京してきて、新宿東口の駅前広場を歩いているところから始まります。ほぼ吉田修一の原作通りに進行します。横道世之介を取り巻く人物は、ほぼ下記の通りです。

地方出身者の大学生の典型的な例ですが、都会生活を始めるとはいえ、独り暮らしのはじめは、都心ではなく、埼玉県に近い西武新宿線の花小金井、住所は東久留米というところの、エアコンのないワンルームマンションです。早速知り合ったのは隣人で、シチューをご馳走してくれたヨガのインストラクター。入学式で知り合った同じ学部の倉持一平。倉持と一緒に入ったサンバサークルの阿久津唯。人違いで仲良くなった、実は同性愛者だった加藤。高級娼婦らしい片瀬千春。そして自動車教習所で出会ったお嬢様、与謝野祥子。流れのままに世之介は多くの人と出会います。


主演は高良健吾と吉高由里子、この二人、なんと金原ひとみ原作、蜷川幸雄監督の「蛇にピアス」で共演しているんですね。いや、驚きました。その二人が「普通の学生」と「お嬢様」を演じているのですから・・・。彼らの個性にあった役どころでしたね。好感を持ちました。なぜか僕は高良健吾の作品、けっこうたくさん観ています。

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物語は、上京したての一人の大学生の「なんてことない」一年間を、事細かに描き出しています。でも吉田修一、ただでは終わらない。世之介は事故で亡くなります。J・WEVEのDJが、事故のニュースをそれとなく伝えます。そのモデルとなったのは、JR大久保駅で線路に転落した人を助けようと、カメラマンと韓国人留学生が亡くなった事件でした。世之介は誰からも愛されました。世之介の母から祥子への手紙で、この物語は終わります。母は世之介が撮った最後の写真を郵送し、手紙には「世之介が自分の子どもで、幸せだった」と結んでいます。最後にちょこっと、隣室のカメラマン役で井浦新が出ていました。


以下、とりあえず「シネマトゥデイ」より引用しておきます。


チェック:『パレード』『悪人』の原作者として知られる吉田修一が毎日新聞で連載していた作品を映画化。長崎から上京してきたお人よしの主人公の青年と周囲の人々のエピソードが描かれる。主人公とヒロインには、『蛇にピアス』で共演を果たした高良健吾と吉高由里子がふんし、メガホンを『南極料理人』『キツツキと雨』の沖田修一が取る。サンバサークルで披露する太陽の格好をした主人公の姿など、さまざまな要素で楽しませてくれる青春ストーリーに引き込まれる。

ストーリー:長崎県の港町で生まれ育った横道世之介(高良健吾)は、大学に進むために東京へと向かう。周囲の人間を引き付ける魅力を持ち、頼まれたことは何でも引き受けてしまう性格である世之介は、祥子(吉高由里子)から一方的に好かれてしまう。しかし彼は、年上で魅力的な千春(伊藤歩)にぞっこんで……。


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「横道世之介」公式サイト