映画「人のセックスを笑うな」を観た! | とんとん・にっき
2008年02月05日 19時33分49秒

映画「人のセックスを笑うな」を観た!

テーマ:映画もいいかも

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映画「人のセックスを笑うな」の原作は、山崎ナオコーラの第41回文芸賞受賞作品、これがデビュー作だというから凄い。僕の手持ちの本は、2004年11月30日初版発行とありますから、今から4年前?田中康夫の「思わず嫉妬したくなる程の才能」はオーバーとしても、その片鱗は垣間見ることができました。僕はブログで酷評しましたが。「カツラ美容室別室」では見事にその才能の遺憾なく発揮、大化けとはいわず小化けぐらいに成長し、第138回芥川賞にノミネートされました。残念ながら強敵が目白押しで、受賞には至りませんでしたが、しっかりした足跡は残しました。


さて、映画「人のセックスを笑うな」ですが、なぜ観に行ったかというと、永作博美、36歳、初めての主演だと聞いたからです。1989年に芸能界入りして苦節18年での初主演、たぶん本人は主役をはれるとは思っていなかったでしょうが。最初は「リボン」と言うグループで、深夜番組に出ていました。直接的には「腑抜けども悲しみの愛を見せろ」での好演です。あれはよかった、ブルーリボン賞やキネマ旬報の助演女優賞を取りましたね。はっきり言えばちょっと小粒、どう頑張っても映画での主役はちょっと無理だとは思いましたが。


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映画「人のセックスを笑うな」(井口奈己監督)ですが、永作博美演じる39歳の美大非常勤講師ユリに、19歳の純朴な美大生・みるめが一目ぼれし、美大の同級生との三角、四角関係も描かれるという、ほとんど若い人向けのラブストーリーです。そうは言っても、ほぼ満員の映画館、見に来ていた人を見回すと、年輩の方々もかなりいましたが。夫がいながら20歳年下のみるめを翻弄するユリを、永作が「小悪魔的」に演じています。と書けば、永作博美にピッタリかと思いますが、いかんせん体力がない、身体が貧弱、ラブシーンというかセックスシーンがあまりにもサラリとし過ぎて、現実味が薄い。なんで日本の映画はこうもリアリティがない、と嘆くのは、僕だけでしょうか?永作演じるユリは「人のセックスを笑うな」から抜き書きすると、こんな感じです。


「ユリは睫毛のかわいい女だ。それから目じりのシワもかわいい。なにせオレより20歳年上なので、シワなんてものもあったのだ。あの、笑ったときにできるシワはかわいかったな。手を伸ばして触ると、指先に楽しさが移るようだった」。「19のときにユリと、出会った。デッサンⅡの授業の先生だったのだ。そのとき彼女は39歳で、まあ、見た目も39歳だった。髪は長く真っ黒で、パーマをかけていたけれど、ほったらかしのぼさぼさで、化粧も口紅ぐらいしかしていないようだった。汚れたスモックを着てニコニコ笑っていた」。


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美術学校に通う19歳の磯貝みるめは、新任のリトグラフの講師ユリに絵のモデルを頼まれる。アトリエに連れて行かれ、されるがままにするすると服を脱がされてしまう。以来、20歳年上のユリにすっかり骨抜きにされて2人で過ごす濃密な時間にのめり込むが、ある日、夫がいることをさらりと告げられ愕然とする。突然現れた年上の女に振り回されて一喜一憂するみるめを同級生のえんちゃんは複雑な思いで見つめていた。(OCNシネマ生活:あらすじ)


しかし、不必要なワンカットの長廻しが多く、全体にテンポはなく、集中力は途切れ、間延びした映画でした。実は上映途中で、3~4人が席を立って帰りました。ほとんどこけ脅かしのタイトルのみで観に来た人が大多数だったのではないでしょうか。「人のセックスを笑うな」、このタイトルは内容とは関係ないと、文芸賞受賞の時から言われていたものです。若い人たちには、いま旬の若い男優、松山ケンイチと忍成修吾、この二人目当ての人も多かったでしょう。あのダッフルコートは、あまりにも野暮ったくて、今は着る人いないんじゃないかな?蒼井優ちゃん、若い女の子を等身大で演じていて、服装のセンスもまあまあ、好演でした。脇役では、美術教師役の温水洋一、上手かったです。あがた森魚、永作の夫役で出ていましたが、懐かしい顔です。


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場所の設定ですが、ローカルな駅が出てきたり、畑の真ん中にバス停があったり、遠くに山々が見えたり、なにしろ風景に魅力がありません。原作は都内という設定だったか、ユリの自宅は多摩プラーザで、アトリエは二子玉川でした。そうそう、美術学校の学生という設定ですが、永作博美がリトグラフを刷るところの場面はしっかりと時間をとっていましたが、その他は温水洋一先生が話しているのを学生がまったく聞いていない。彼らは美術学校でなにを専攻しているのか?実は、撮影に使われた女子美、いや~、懐かしい。女子美には、知り合いの教授が何人かいたりして、何度も「学園祭?」に呼ばれて行った思い出があるところです。その卒業生も数人ですが、よく知っています。それであんな学生じゃ、困ったものです、と、映画に怒っても仕方がないことですが。



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「人のセックスを笑うな」(河出文庫)
著者:山崎ナオコーラ
価格:420円(税込)
出版社:河出書房新社
発売日:2006年10月5 日








映画「人のセックスを笑うな」公式サイト

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