癌を消すため、出来る事は全てやる。

 

この戦い、負けるわけにはいかない。

 

負けは、そう、死を意味する…

 

僕は崖っぷちに追い詰められ、必死で生き残る方法を調べ、実践を始めました。

 

がん告知から2日後には「陶板浴」へ。

 

ここを皮切りに、僕はサバイバルロードに突入して行きます。

 

全くゆとりのない、生きるか死ぬか、いや冷静に考えれば死ぬ確率の方がはるかに高い、戦いの道へ。

 

自分は「必ず生還する」ということを信じて…

 

それでは、はじまり、はじまり…

 

 

12月17日刊行予定

実録ノンフィクション

「僕は、死なない。」

全身末期がんから生還してわかった、人生に奇跡を起こすサレンダーの法則

刀根健著

ソフトバンククリエイティブ

 

著者によるブログ無料公開 第10回

 

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第1部『体験編』

 

5 サバイバルのはじまり①

 

 翌日の9月3日、僕は妻と二人で近所の陶板浴に足を運んだ。

 陶板浴はがんに効くと以前聞いたことがあったからだ。

 幸いなことに車で20分ほどの場所に陶板浴を見つけることができた。

 

 扉を開き、中に入って受付をする。

 

「がんに効くって聞いたのですが……」

 

 受付にいた優しげな女性に話しかける。

 

「ええ、とてもよく効くと言われていますよ。がんの患者さんもたくさんご利用されています。

あの失礼ですが、がんなのですか?」

 

 僕があまりにも元気そうだったので不審に思ったのだろう、その女性が聞いてきた。

「ええ、肺がんのステージ4です」

「ええ? そんなにお元気そうなのに? いつ診断されたんですか?」

「えっと、おとといの1日ですね。9月1日」

「え? おとといですか?」

「ええ、自分でもびっくりしてます」

「まあ……」

 女性は言葉を詰まらせると、目を赤くした。

 そして気を取り直したように言った。

「心がお強いんですね。普通はがんと診断されると1~2カ月は落ち込んで何も手につかなかったりするものなのですけど……」 

 僕もつられて涙が出そうになったが、ぐっとこらえた。

「いえ、強くなんてありませんよ。ただもう、必死なだけです」

 ごまかすように笑った。

「奥様も、ホントに大変ですね……」

「ええ、はい」

 妻は遠慮がちに微笑んだ。

 

「ここはがんの患者さんであれば1枚のチケットで朝晩の2回利用することができます。

 もしお時間があるのならば、ぜひ2回来てください。体温を上げることががんの治療につながるのです。

 実際にここに通っていた方で、胃がんステージ4の患者さんが完治した例もあります」

 

 女性が指差した先に実例が書いたポスターの張り紙があった。

 読んでみると、確かに陶板浴だけで胃がんステージ4のがんが完治したらしい。

 

 よし、僕もここで治してやる。

 治して、この人の横に僕の実例を張り出すんだ。

 むくむくと意欲が湧いてきた。

 

 負けねえぞ、がんになんて、負けるもんか。

 絶対に治してやる。

 

 着替えて浴室に入ると、こげ茶の陶器の板が敷いてあり、人が寝るスペースに木枠が並べられていた。

 

 そうか、ここに寝るんだな。

 

 バスタオルを敷いて横になると、床からじんわりと熱が伝わってきた。

 聞いた説明によると、床の温度は約50度。バスタオルを敷いているからそれほど熱くは感じなかった。

 この陶板には特殊なコーティングが施されており、室内にマイナスイオンが充満しているのだそうだ。どうりで薄暗い部屋の中でも空気が澄み切った感じがしていた。

 

「深呼吸をしてください。マイナスイオンに満ちた空気を肺にたくさん入れてください」

 受付の女性が言ったことを、僕は実行した。

 

 大きく空気を吐き出す。

 目いっぱい吐き出す。

 すると自然に空気が身体の中に入ってきた。

 ちょっと熱めの、でも、何かエネルギーに満ちた空気。

 隣を見ると、妻も横になっていた。

 

 ああ、なんだか幸せだなと、僕は深呼吸をしながら思った。

 

 がん細胞は42・5度で急速に死んでいくらしい。

 最近読んだ本のどこかに書いてあったことを思い出した。

 

 よし、身体の温度を上げて、がんを焼き殺してやる!

 

 僕は自分のがんがある左胸を下にして、床に押しつけた。

 じんわりと熱が伝わり始めた。3分もすると、額から汗がしたたり始める。

「がんも苦しいんだ。こんなことで根を上げてたまるか。がんと僕の根比べだ。絶対に負けねえ」

 

 僕は自分に言い聞かせた。

 

 消してやる、消してやる、がんを消すんだ。

 一つ残らず消し去ってやる、見てろよ、がん細胞め! 死ね! がん細胞! 消えろ、がん細胞!

 

 僕は制限時間45分、ギリギリいっぱい使って、左胸を暖め続けた。

 浴室を出るとき、さすがに少し疲れを感じたが、この程度ならボクシングの練習のほうがよっぽどキツイ。

 全然大丈夫だった。

 

「どうでしたか?」

 

 受付の女性が心配そうに聞いてきた。

「はい、とても気持ちよかったです。これから毎日来ますので、よろしくお願いいたします」

「ええ、ぜひ来てください。お待ちしていますから」

 

 妻と二人で挨拶を済ますと、車に乗った。

「どうだった?」僕が聞くと妻は答えた。

「うん、気持ちいいね。すごく効きそうだね。

 よかったね近くにこんないいところがあって。私は仕事があるから毎日行けないけど、行けるときは一緒に行くから」

「ありがとう。僕は、朝晩2回行くことにするよ」

「うん、それがいいね」

 

 翌日から僕は毎日朝晩2回、この陶板浴に行くことにした。

 

〈つづく〉

 

陶板浴はとても気持ちよかったです。

 

癌は低体温を嫌います。

 

体温が上昇することで免疫力が上がりますし、

 

ヒートショックプロテインという特殊な免疫力を上げるたんぱく質も作られることがわかっています。

 

血液中の白血球の比率も、癌細胞を退治するリンパ球の比率が一気に上がることが実験で確認されています。

 

また、陶板浴は空気中にマイナスイオンが満ちあふれているので、ただ体を温めるだけとも違い、身体全体が元気に活性化されるのです。

 

僕が行っていたところは、ここです。

 

まつど陶板浴

 

 

浴室内はこんな感じ

 

社長さんや勤めていらっしゃる方も皆とても親切で、いろいろと詳しい人たちで頼りになりました。

 

お近くの方は、ぜひ。

 

あと、こちらも相当有名だそうです。

 

竹屋陶板浴

 

そして僕は、3日目の眠れない夜に突入していくことになるのです…

 

 

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「僕は、死なない。」

全身末期がんから生還してわかった、人生に奇跡を起こすサレンダーの法則

(表紙画像はまだ“仮バージョン”のようです)

第一部 全身末期がん・絶望からの生還 編

Chapter1 突然のステージⅣの肺癌宣告
Chapter2 抗ガン剤を拒否。あらゆる代替医療、民間療法を試みる
Chapter3 脳、骨、肺、肝臓、腎臓、脾臓、眼球・・・全身に癌が転移し、緊急入院
Chapter 4 やるだけのことをやってたどり着いた「明け渡す」境地
Chapter 5 「治る」という確信
Chapter 6 明け渡し後に訪れた4日間の奇跡
Chapter7 全身の癌が消滅。そして退院。

 

第二部 サレンダー(明け渡し)の奇跡 編

Chapter8 僕が癌になったわけ~肺癌ステージ4からのメッセージ~
Chapter9 頑張っても、諦めても、奇跡は起こらない
Chapter 10 強烈なエゴを手放したとき、明け渡しは起こる
Chapter 11 4日間の奇跡が教えてくれたこと
Chapter 12 「明け渡し」が引き起こす”最強の引き寄せ”
Chapter 13 サレンダーという生き方

 

 

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ソフトバンククリエイティブ書籍紹介

 

 

 

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