こんばんは。
ハイ・パイン・サンキュー!です。
いつもとなりのかがわさんをお読みくださり、ありがとうございます。

晴れていたかと思うと雲が広がり、雨が降ります。
そうかと思うと、また晴れてというここのところ変わりやすい天気が続きます。

4月からはじめたサワラのレシピも4回目の今回が最後です。
これまでは、サワラやその真子など、材料があれば何とかできていたレシピですが、今回はいろいろと要ります。
いつかは作ることがあるのだろうか…、とは思っていたけれど、まさか本当につくるとは思っていませんでした。
それほど季節やその条件に恵まれないとできない料理、「サワラの押しずし」に挑戦してみます。

これは完全に春の香川の郷土料理の王様、というイメージです。
「サワラの押しずし」で検索すると、
 
若嫁さんが、さわらを持って里帰りし、実家では押し抜きずしを押し、これを持参して婚家へ戻るしきたりは、県下一部の地域で続いています。
さぬき味の歳時記(押し抜きずし) - 香川県より引用)

というような、とても印象深いお話が出てきます。
なかなかサワラを一本買っても、なかなか食べきれないとは思いますが、その名残りというか、春のサワラの季節になると、何となく皆さんが、かがわのサワラを熱心に買い求めるのには、こうした背景があるのではないかな、と思いました。
そして、今日の押しずし(押し抜き寿司とも言うようですが、レシピに合わせて押しずしにします)には、もう一つの主役がいます。
この時期に出回る「ソラマメ」です。
 

ソラマメ
 

押しずしにソラマメ?と最初は僕も不思議で仕方なかったのですが、「かがわさんのソラマメ」は、このサワラの押しずしには欠かせない材料のようです。
もう一足先に九州産のソラマメが出ていましたので、それでも良いのかな、などと考えてもいたのですが、連休あけ位からポツポツ見られるようになりました。
2kg入りの箱で780円とか、980円ほどで売られています。
さやの中の豆の粒の数で値段が違うのか、良くわかりませんが、さすがにそんなには要らないので、10本ほど入ったものを200円ほどで購入しました。
良く見ると、産直のコーナーにはソラマメだらけ…。
かがわの方はよほどお好きなのですね、ソラマメ。

そして大事なものがもう一つあります。
押しずしなので、押しずしにする「型」がいります。

SA18-8ステンレス 物相型・桜 BBT08

1000円位でステンレスのものはあるのですが、他には使わないので、どうしようかと思っていると言うと、親戚が貸してくれました。
 

押しずし型

 

押しずし型1
 

「木の芽」という山椒の若芽もあるらしく、一緒にくれました。
 

木の芽
 

こうなると、どうしようかな、という気持ちが、「作らなければならない」に変わってきます。

サワラ、ソラマメ、型、木の芽、役者がそろったところで、作り始めます。

あ、そして主役のサワラですね。

 

刺し身用サワラ短冊

 

Mのつくスーパーで600円ほどでした。
刺し身用に切ったサワラは皮が付いていないので、短冊状の刺し身用のものを使います。
 
サワラの押しずし
 
調理時間15分(サワラを締める時間、酢につける時間を除く)
697キロカロリー/1人分
 
材料(2人分)
サワラの切り身:2切れ(25g)
薄焼き卵(7cm×5cm):2枚
ソラマメ:2個
木の芽:2枚
米:2合
酢:35cc
砂糖:40g
塩:3g
 
手順
1.サワラの半身を縦半分にし、さらに1cm幅で斜め切りにした切り身を2切れつくる。塩(分量外)をふり、20分置いて、酢(分量外)に5分つける。
 
2.酢、砂糖、塩を鍋で煮立たせないように温めて合わせ酢をつくり、炊き立ての米と混ぜる。しゃもじで切るように手早く混ぜ、酢飯をうちわであおいで冷ます。
 
3.酢飯を型に入れ、サワラ、塩ゆでしたソラマメ、薄焼き卵を乗せて型抜きする。木の芽を添える。
 
(達人の簡単レシピより)
 

 

ここで僕は思わずレシピを見て笑ってしまったのですが、切り身2切れに対して2合!って…。
最初は何かの間違えでは?と思うほどですが、何となくそのままやってみます。
親戚が言うには、型の大きさにより、ご飯の量は違うようで、今回お借りした型は0.5合位とのことでした。
普段は3人で1合(少ないと言われますが…)を炊いて食べているので、2合となると食べきれるかどうか、という感じです。
さらに、酢35cc、砂糖40gに対して塩3g!
想像をするだけでこれは明らかに甘い寿司飯のようです。
ま、作ってみないとこのあたりはわからないところがありますので、やってみます。

サワラの身が柔らかいので、丁寧に切っていきます。
切った後に、塩をふって、酢につけるのですね。

ソラマメも塩ゆでしていきます。

ソラマメ_2

 

具材を揃えて、寿司飯をつくって、押し抜きの準備が出来ました。
 

サワラの押しずし
 

寿司飯を型に詰めて、サワラ(酢につけると少し白くなりました)、ソラマメ、薄焼き卵を乗せて…。

 

サワラの押しずし_1
 

上から型抜きしていきます。
やりながら言われたのですが、上から押したら下に抜けていくのですね…。
当たり前のようですが、それが何だか楽しい調理法です。

 

サワラの押しずし_2
 
型抜きして、木の芽をあしらい、完成です!

サワラの押しずし_3
 
もっと厚くすれば、0.5合くらになるのかもしれませんが、実際の量は0.4合くらいでした。
お茶碗に一杯分ほどなので、少し大きめのおにぎり、というサイズです。

それでは、いただきます。

うむ、お米は甘い!
しかし、サワラとソラマメの塩気、卵の甘味、木の芽の辛みが混ざり合って、これは…、
全くしょうゆ豆の味
とよく似ています。
ソラマメを使うところから、甘いのか、しょっぱいのか、辛いのか、良くわからないのですが、それでも何だかとても美味しい味です。

試しに残ったサワラの切り身、ソラマメ、木の芽、酢飯をそれぞれ食べてみました。
その時には「それぞれの味」しかしないのですが、この組み合わせになると、何かそれぞれが別の味になるのです。
敢えて言うならば、サワラはじんわりと酢と塩味から、甘味を加えたうま味に、ソラマメはそのものの風味と塩気にご飯の甘味が、木の芽は香りと辛みが瞬間的に、最後はご飯がくるっとまとめてくれる、そんな感じです。

実はつい最近まわるお寿司に行ってきました。
別に良いとか悪いではなく、それはそれで良いのですが、今回押しずしを食べて思ったのは、これとそれとは別のものだな、ということです。
「寿司」という名前がつくけれど、握りずしやちらし寿司などとは違う、「サワラの押しずし」としか呼べないような味があります。
多分手作りしないとこの味は出ないし、鮮度もいるし、手間がかかるので、それほど大量には出来ないように思います。
確かに、かがわの郷土料理の王様なのかもしれません。

美味しかったサワラの押しずし、また、来年!
今日も瀬戸内の恵みに感謝です。
ご馳走様でした。

それでは今日はこの辺で。

いつもお読みくださり、ありがとうございます。


追記 :
奥さんは間に具を挟んで押し抜きしていました。
僕はレシピ通りに食べましたが、「絶対に具があった方が良い」とニンジンと干しシイタケ(本当は高野豆腐らしい)を煮て間に挟んでいました。
使った調味料はしょう油、砂糖、酒、みりん、だそうです。
このあたりは好き好きに…。

 

 

 

 

サワラの押しずし具

 

サワラの押しずし具入り_1

 

そして見つけました、物相型。

「もっそうがた」と読むのでしょうかね。木のものもありました!