TED | トナカイの独り言

トナカイの独り言

独り言です。トナカイの…。

 TEDを知ったのは、親しい友人であり、スキーのお客さまでもある方からだった。彼は韓国政府の経済諮問委員を務める大学教授で、来期から東京大学の教授に赴任してこられる。

 彼曰く、「TEDというホームぺージがあり、そこにほんとうにおもしろいスピーチがたくさんあるんだよ。君の云う教育についても、おもしろいものがたくさんある。だからたまには聴いてみるといい」
 

 

 それから、時々スピーチを聴きはじめた。

 しかし、わたしがTEDに嵌まったのは、つい最近のことだ。

 

 あるスポンサー企業に頼まれ、英語の講座を持ったのが、それに拍車を掛けた。

 良い英語教材を探して、TEDを聴き続けていたら、止まらなくなったのだ。

 

 TEDは為になるだけでない。
 TEDの理念は「Ideas worth Spreading(広める価値のある考え)」である。しかし、それだけでない。
 TEDに取り上げられ、そこに残るためには、単に「為になる」だけではダメで、人を圧倒的な力で揺さぶる何かがなければいけない。
 わたし自身、あまりにも揺り動かされたので、TEDにかんする本も何冊か読んでみた。
 そしてそこに書かれていることに、強く賛同した。もしかしたら、わたしがここ三十年くらいやろうとしていたことを、TEDは実現したのかも知れないとも感じられた。

 

 TEDはすべて無料である。

 そして視聴回数の多いスピーチには各国語の訳が付いているだけでなく、全文も記載されている。その上、今話しているところを文章上で示してもくれる。再生スピードも自由に変えられる。英語のスピードに付いて行けないなら、ゆっくり再生をおこなうことが可能である。
 そして、ほんとうに素晴らしい内容のスピーチが多い。

 

 わたしはこのブログやフェイスブックで、すでにいくつかの感動的スピーチを取り上げた。
 Ken Robinson の教育論。
 Greta Thunberg の環境問題。
 Jull Taylor の脳科学と脳内出血時の体験。

 また取り上げてはいないけれど、いちばん涙したのは Janine Shepherd のスピーチだろうか。
 これはオーストラリアのオリンピック候補のノルディックスキーヤーが、重篤な交通事故に遭い、そこから人生が大きく変わっていく話である。
 スポーツに打ち込んだことのある人なら、誰でも心を揺さぶられるに違いない。
 涙しなかったスピーチの方が少ないほどだ。
 運転中、聴いていた Ken Robinson のスピーチを、妻に向かって訳し始めたら、前が見えないほどに涙が流れたこともある。
 Jill Taylor のストーリーは魂を揺さぶられるだけでなく、いくつかわたしの眼球破裂体験と重なるところがあり、連続して三回も聴いてしまった。
 

 直接的に英語講座に使えそうなものも、内容が素晴らしい。
 Chris Lonsdale の「六ヶ月で外国語を話せるようになる」というスピーチには、ぜひ日本の中学生に聴いていただきたい内容が詰まっている。
 Gabriel Wyner のスピーチくらい外国語を学ぶ本質に迫るものもないだろう。
 こうした材料で英語講座を開けたら、ほんとうに楽しいだろうし、学ぶ人も得ることが多いだろう。

 

 余談だが、九月十六日におこなう英語のズームレッスンでは Molly Wright のスピーチを使う予定である。スピーチの内容は脳科学で、講師の Molly は七才である。
 その次の十月の講座では、それこそ Chris Lonsdale か Gabriel Wyner を使おうと考えている。

 少し英語が得意な方なら、ぜひTEDで興味のある分野のスピーチを聴かれるといい。英語が得意でなくとも、動画を見ながら日本語訳を読んでもいい。必ず、大きな収穫があるだろう。