大きな挫折、中くらいの挫折、そして小さな挫折 | トナカイの独り言

大きな挫折、中くらいの挫折、そして小さな挫折

 スポーツを続ける上で、わたしは挫折を繰り返してきました。
 よく、「凡人は失敗に学び、偉人は歴史に学ぶ」 と言われます。その意味からしたら、わたしは凡人以下のほんとうのでくの坊のような存在です。
 

 わたしの大きな挫折や、中くらいの挫折、そして小さな挫折を見ると、どれも同じような姿形をしていることに気付きます。


 まず、人は目標を立てたり、その目標を達成するための計画を立てたりしますね。
 二十代半ばなら、わたしのそれは「世界一になる」でした。
 こうして大きな目標に向かって、小さなステップを刻んでいくわけですが、その過程で必ずやりすぎてしまうのです。
 じつは、「もう体が付いて行かない」とか、「もう心が付いて行かない」とか、「もう感情が付いて行かない」とかという小さなサインなら出ているのです。しかし、だいたい「まだまだ大丈夫」と突っ走って、暴走してしまうのです。
 すると、熱が出たり、風邪を引いたり、怪我をしたりすることになります。
 そこで、「休んだらダメだ」と押し通したなら、大きな故障や怪我となって自分に跳ね返ってくるのです。

 五十八才の時に罹った難病(後縦靱帯骨化症)など、その典型のように感じます。
 当時のわたしは日本記録の達成が目前に迫っていたので、感情や体の異常を感じながらも、感じないふりをしてトレーニングを続けたのです。そうしていたら、どうしてもトレーニングできない病気に襲われてしまったのです。


 今年の気胸もほぼ同じ事でした。
 腰痛やギックリ腰が精神的なものであると分かっていらい、わたしは酷い腰痛に襲われなくなりました。そんな中で無理なトレーニングを続けていたら、気胸に罹ったのです。絶対安静の状態が二週間続き、三週間という日にちを失ってしまいました。

 今分かっているのは、心も体も感情も、そして魂もやりたいことをやるなら、絶大な効果が現れるという事実です。こうした奇蹟が、でくの坊のわたしにすら、スキーや水泳の練習過程で訪れたことがあります。
 尊敬するスイマーの荒木さんが、「結果を喜ぶより、その日その日、素晴らしい練習ができることに感謝したい」とおっしゃっていますが、まさにそれが大事なのではないでしょうか。
 しかし、人間には欲があり、より早く上達したかったり、より努力せずにタイムを縮めたりしたくなります。そして、王道を外れ、外道を歩き始めるのです。
 心身共に健康であること。
 それがほんとうに大事であると教えられます。
 体や感情の小さな声を無視せず、健康に生きたいものです。

 写真は我が家の居間から外を観た風景です。



 

 季節の変わり目です。みなさまも体調に気をつけておすごしください。