2017年11月09日(木)

究極の椅子を求めて

テーマ:まじめな話

 30才前から十年に一度くらい椅子について悩んできました。

 そんな椅子を巡るわたしの道筋について書いてみますので、椅子と腰痛に興味のある方はぜひ読んでみてください。

 

 まず、椅子に興味を持った理由は、自分に慢性の腰痛があるからです。

 選手時代に腰を痛め、それを引きずって生きてきたからです。

 

 最初に腰を痛めたのは20代後半、極低温下のワールドカップでした。

 北米の大会で、3週続けてマイナス30度以下といいう状況で大会に出場しました。

 当時は現在ほどスキーウエアの性能が良くなく、自分の重ね着に対する知識や素材選びも十分でない頃の話です。

 

 またバレエスキーが盛んな時代で、そんな低温下で毎日何十本というポールフリップを練習したのです。スキーのポールをお腹で受け止め、それを軸に前方宙返りする技で、かなりの高さから固い雪にランディングすることになります。斜度がないところにランディングするので、かなり腰に衝撃がきます。

 試合では1回捻りまでを使い、練習で1回半ひねりを繰り返していました。

 

 

 

 低温で雪がしまり、ポールがリングまで刺さらないほど固い条件下で練習を続けると、しだいに腰椎の椎間板が変形し、ひどい腰痛としびれに悩まされるようになりました。

 それ以来35年、一度も完治した気がしません。

 極端に書けば、毎年綱渡りのようにしてスキーを続けてきたように思います。

 

 今年8月のなかば、昨年から悩まされた肩の状態が良くなってきたこともあり、午前にウェイトトレーニングをおこない、午後に泳ぐという生活を始めました。半年くらい本格的な練習ができなかったので、取り戻そうと焦っていたのでしょう。そして3週間ほどそんな練習を続けた9月の頭、ひどいギックリ腰に見舞われました。

 ギックリ腰から一週間ほどすると、ヘルニアの症状も出てきました。右足にしびれが走るようになったのです。

 

 肩を診ていただいている友人で信頼する医師に、じっくりと事情を説明し相談させていただきました。

 手術したらシーズンに間に合わない。でも、必要なら手術も覚悟しよう。
 彼の意見は、「手術する前にできることをできるだけやってみましょう」

 まさにわたしの気持ちにぴったりの選択でした。


 それから、筋膜リリース(柔軟体操)と、副腎皮質ホルモンの投与を中心にした治療が始まりました。

 2週に1回のペースでステロイド(副腎皮質ホルモン)を注射し、週に2回の理学療法士によるリハビリ、そして毎日数回のストレッチというプログラムです。

 

 9月中は親友たちと 『変わった道を歩みたいあなたに』 を執筆していたので、ここで人生何度目かの椅子の問題が再発しました。

 ようやく椅子の話。

 

 

 2時間も座っていると、痛みとしびれでまいってしまうのです。

 同じような状態にこれまでも何度か陥っているので、まず椅子を木製の固い物に変えました。柔らかい椅子より、固い椅子の方が酷くならないのです。これでかなり良くなりましたが、それでも長時間になると苦しいので、腰痛防止のクッションを加えてみました。それで、もう少し改善されました。
 

 これで思い出したのが、「ずっと同じことの繰り返し」 ということです。
 30代でも腰痛が酷くなると、ワーキングチェアを木製でアップライトの椅子に変えてしのぎました。

 40才で白馬に越してきた時も、少し良いオフィスチェアを買ったのですが、同じことでした。腰痛になると木の椅子にし、腰痛が良くなると柔らかい椅子に戻すという繰り返しです。

 

 オフィスチェアより、木製の椅子の方が腰痛はかなり改善されます。

 椅子の代わりにバランスボールも使ったみたのですが、こちらは高さが合わず断念。もしかしてサイズの異なったものを使えば良かったのかもしれませんが、バランスボールに3時間以上座って作業することは難しいでしょう。
 

 

 近頃、良く考えることがあります。

 それは何かを買うときに思うことです。

 たとえば2か月ほど前に革靴を買ったのですが、その時 「この靴を人生最後まで履くのだろうな」 と思ったのです。運動靴ならまだまだ買うでしょうが、革靴となると今履いているものは、30才くらいの時に買ったものですから。

 

 人生最後まで使うとしたら、もうすぐ63才になる自分が一生スキーという素晴らしいスポーツとかかわるため、いちばん必要なものは椅子ではないか‥‥そんなふうに思いはじめました。

 

 10月になりチャンスを掴んで、有名な椅子に座ってみました。

 長野市に行くたび大きな家具屋さんで、すべての椅子に座ってみました。病院が上山田なので、上田あたりまでの家具屋さんやオフィス用品店で、ありとあらゆる椅子に座ってみました。

 オカムラやイトーキ、コクヨの椅子なら、ほぼすべてに座ったはずです。

 

 そうしている間に、自分の理想の椅子が見えてきました。

 まずコンピューターに向かうとき、自分はほぼアップライトの姿勢を取っています。椅子に寄りかかるような姿勢はほとんど取りません。

 ですから、まず椅子が前傾姿勢に対応できることが大事と思いました。

 

 そして白馬に引っ越してきたとき、本気で検討したアーロンチェアのことを思い出しました。

 以前調べた時は絶賛の嵐だったのですが、今回ネットを見ると、反アーロン派も生まれているようです。

 長野市や松本にもアーロンの扱い店があり、チャンスをみて試座してきました。

 近くに取扱店がある高額な椅子は、ほぼすべてに座ったと言えます。

 

 やはり、良い椅子は違います。

 デザインは東京都知事の小池さんが座っているイトーキのスピーナが気に入りました。しかし、日本製の椅子はオカムラやコクヨも含めて、わたしが座ってみたすべてで前傾角が足らないのです。

 

 11月になり、親しい友人(越山さん)の結婚式で東京に行くことになりました。そこで、新宿の大塚家具に予約を取り、世界中の椅子に座ってみました。

 2時間半ほども時間をかけ、15種類くらいの椅子に座ってみたところ、選択肢に残ったのは3つでした。

 まず気になっていたハーマンミラー(アメリカ)のアーロンチェア。

 アーロンにはクラシックと呼ばれる1994年来のモデルと、リマスタードと呼ばれる最近のモデルの2種類がありますが、どちらも素晴らしいです。

 次に同じハーマンミラーのエンボディチェア。

 これほど座り心地の良い椅子はないでしょう。もし使用方法の中心が本を読んだり、ネットサーフィンをするのなら、間違いなくこの椅子を選んだことでしょう。ちなみに欲しいタイプだとお値段は25万を超えます。もっとも高額な椅子の一つ。

 最後にウィルクハーンというドイツのメーカーのオンという椅子です。

 椅子に座ったまま腰痛体操ができるもので、座り心地も素晴らしく、前傾角も申し分ありません。デザインも最高。

 

 白馬に戻る電車のなかで、「思い切ってオンを買おう」 と思っていました。

 理由のいちばんは、アーロンチェアのデザインが自分の家や部屋と合わないからです。デザインを好きな方もいらっしゃるでしょうが、まるで映画ブレイドランナーにぴったりでロボットのようです。加えて、座面のメッシュ地も寒い白馬には合いません。1年の3分の2は寒いのですから。

 

 そして昨日、長野の取扱店にオンを注文しようとうかがったのです。

 そこでふたたび、アーロンとオンに交互に座ってみました。

 特に小さなサイズ(Aサイズ)のアーロンチェアを、本格的にセッティングして座ってみました。

 う~ん、調整すればするほどフィット感が増してきます。

 どこもかしこも調整できるのです。

 そして、決定的に前傾角が素晴らしい。

 

 機能とデザインの両者からオンを買おうと思っていたのですが、最後にひっくり返りました。値段はどちらも20万円。

 デザインと寒いのがネックですが、あの前傾角に座ると、なんだか良い文章が書けそうな気がしてなりません。

 ‥‥ということで、まさに一生もののアーロンチェアを注文してきました。なんと12年間の保障付き。75才まで保障されます。

 

 まだアーロンチェアには合計して1時間も座っていないので、一年ほど使ったらまたレビューを書きたいと思います。

 椅子を求めて30数年、ようやく大きな決断をすることができました。

 

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