高い所から失礼します。 -3ページ目

高い所から失礼します。

趣味で始めた乗馬日記。果たして何処まで行けるやら。

馬呑み

クラブのイベント告知用に、また描かせていただいちゃいました。
左からパピーヒヤクジャンセンでございます。呑んでます。
本当に使ってもらえるんでしょうかコレ。

 

つい先日「夏休み終りー更新できないかもー」なんて書いたばかりですが、突然仕事の方が立て込んで参りまして、ブログ更新どころか馬に触ることすらできません。うはーん。

しかもこれは今週中とか今月いっぱいなんてものではなく、どうやら冬まで続きそう

頑張ろう…とにかく一生懸命頑張ろう…(遠い目)。

 

↓↓↓簡略日記↓↓↓

 

【8月24日(金)】

 

こう言っちゃなんですが小生28回目の誕生日。16時半からのレッスンを無理やりネジ込む。

さあヒヤクよ!存分に祝うてくれい!…と鼻息荒くして行った所までは良かったんです。

なにせ久方ぶりの馬場の練習。意地でも座ってくれるわ!とか言ってムキになってたら、降りた後に普通に歩けない程のダメージが…。で、どこにどんな感じの痛手を負ったのかを詳細に書くと、ただの乗馬ブログが18禁になってしまいそうなのでそこは省略。

それはそうとパパンとママンがお誕生日プレゼントにユーロスターのキュロットを贈ってくれたので、とてもうれしかったです。

 

【8月25日(土)】

 

とりあえずアレだ。腫れは引いた。行ける!

最近どうにもヒヤクの動きが思わしくない。よく後肢がもつれる。あと、駈歩が妙に遅い。

スタッフの方に聞くと「サボる術を身につけたのか、それとも本当に調子が悪いのか…」との事。

とりあえず今日は部班の3番手につけて、引っ張ってもらうことになりました。

ううむ…やっぱり変、な気がする、ようなしないような。

常歩(おっそい)はともかく、いつもは速過ぎてガッチリ持っておかなきゃいけない速歩ですら、前を行くジャンセンに大きく遅れてしまいます。ここ最近ずっと暑かったからかなー。でも駈歩は普通だったんだよな…。

馬が喋らないのがもどかしい。

 

【8月26日(日)】

 

あんまり寝てません。でも今日はカドリールの練習日。

軽く寝坊したため(9時半からのレッスンなのに8時半に起きた)、先生が馬装を手伝ってくださいます。

「あれ、ジンマシン出てますね」なにぃぃぃぃぃ!!!?

背中の、ちょうど鞍に隠れる部分がボコボコしてます。こ、これが馬のジンマシンでしたか。でも昨日も、いやもっと前からこんな感じだったような気がするんですが…。どうしたのヒヤク、蜘蛛でも食べたの。

馬替えて下さいヒヤク休ませて下さい、と懇願するも、ジンマシンくらい別にどうって事ねえと一蹴されたので、ふーんそうなんだーなんて知らんプリして乗っちゃいます。最近元気ないのは、もしやコレのせいなんでしょうか?

 

トゥルーリーズン、フレーメン。 ←トゥルーリーズンのフレーメン。かわいかったので、つい。
 

さて…。

それじゃ、仕事します…。

私はしばらく馬券からは離れていましたが…。

一般紙やTVのニュースでもこの話題が大きく取り上げられています。

 

馬インフルエンザって、空気感染するそうですね。

だから多数の馬がいる場所では爆発的に拡散してしまうとか。

1971年から72年にかけて大流行した時には中山、東京、福島競馬場、馬事公苑で100%近い在厩馬が感染し、2ヶ月間もの開催中止を余儀なくされたと。

 

症状は人間のインフルエンザと同じで、発熱・鼻汁・咳・食欲不振など。

発症して咳をしている馬の写真をネットで見たんですが、本当に痛々しい。

 

一頭残らず元気になりますように。

 

【17日までの経緯(自分のためのまとめ)】

 

15日、美浦・栗東両トレセンにおいて馬インフルエンザの感染が発覚。

16日の段階では、JRAは18日、19日も通常通り開催することを発表。

しかし17日午前、出走馬の検査の結果感染馬が増えたことから、改めて開催中止を決定。

11日頃に最初の発症があったのではないかと推測されており、現在も感染馬は拡大傾向にあるという見方。

馬インフルエンザによる開催中止は36年ぶり2度目。

検査・隔離・消毒が続けられるが、再開の目処は立っていない。

長かった夏休みも今日で終り。

馬に乗ったり道内をほっつき歩いたり、その度に駄文を書き散らして参りました。

いつもコメントをくださる方々、ペタを辿ってくださった方々、そして今まさにご覧いただいている全ての皆様方に御礼申し上げます。

 

良い夏休みを過ごさせていただきました。

楽しすぎて己が社会人である事を忘れる勢いでございました。

 

時間があるのをいいことに、調子に乗って絵描いたり漫画描いたりしてきましたが、仕事が始まってしまうとどうしてもブログ更新が滞りがちになってしまいそうです。

いえ、「しまいそう」なんてオブラートに包んだ言い方はやめます。滞ります。

レスやペタ返しに少々お時間をいただくかと思いますが(いえ、「少々」なんてオブラートに…以下略)、何卒ご容赦くださいませ。

 

自意識過剰やら自己嫌悪やら何やらで、一時は「もう家から出るのやめよう…」とすら思いかけていた私ですが、今は平日だろうが休日だろうが実に面白く過ごしています。

と云っても楽しい事ばかりでは決してないんですが、嬉しいとか悲しいとか頭にきたとか、そんな日常のアップダウンを素直に受け入れられるようになったんだなーと。

 

そしてそんな自分の芯となり、支えてくれているのは、馬に跨っている時に見る風景。

いつだったか心に焼きつけた、手綱を握ると、一本の剣のように馬上で静止したのイメージ。

この凛とした佇まい、緊張感を心に持っていれば、なんだか大抵のことは大丈夫な気がします。

 

馬ってすげえなー。
 

がんばって参ります。

置け!鞍!
馬乗ル日々003

 
 馬装に自信がないんですよ…。
 自分の命を預ける鞍ですから、自分でしっかり責任持たなきゃいけないんですが。

 今回は乗馬に使う道具、それも鞍近辺の事についてお話させていただきます。

 

 大抵の場合に言えることですが、何か新しい事を始める時というのは、耳慣れない専門用語や目新しい道具に接するのが楽しくもあり、また、覚えるまでが一苦労だったりすると思います。私の場合は完全に後者。もともと競馬が好きだったので「ゼッケン」位は知っていましたが、私の中でそれは馬名や馬番を明確にするためのもので、乗馬でも鞍の下に敷く布を指す単語だとは思い至りませんでした…。

 そんな私でしたので、どうにか困らない程度に道具の名称や馬装の仕方を覚えるまでには人より時間がかかったように思います。

 

 私が通っているクラブの場合、今でこそ、厩舎の中の鞍置き部屋の前には各馬の馬装の内容(ゼッケンの種類、パッドの種類、腹帯のサイズ等)が張り出されており、鞍にもそれぞれ馬名が記されていますが、私が入会した当初はそのどちらもなかったので、毎回「間違っていないだろうか…」とドキドキでした。

 鞍にも馬場鞍・障碍鞍・総合鞍なんて種類があるという事すら知らなかったので、適当に選び出して来ては「あれー、なんかこの前と乗り心地が違うなー」とか思っていた位ですから。

 

  ○馬場鞍(ばばぐら)

     馬場馬術用の鞍。鞍の前後(前橋・後橋)が高く、あおり革も長め。

     膝当もボリュームがあり、座ると鞍つぼにピッタリ収まる感じ。

 

  ○障碍鞍(しょうがいあん)

     障碍飛越用の鞍。飛越時の姿勢を妨げないよう、全体的にフラット。

     シートのクッションが効いているので、お尻をついても痛くない。

 

  ○総合鞍(そうごうあん)

     馬場鞍と障碍鞍の中間。

     初心者的にはやっぱり一番乗りやすい気がします…。

 

 装鞍するに当たって、馬の背中を保護するために使う道具があります。特に背中の弱い馬にはそれなりの装備が必要。

 

  ○ゼッケン(鞍下)

     一番最初に乗せるもの。馬の”き甲”を保護し汗を吸い取ります。

     前後を間違え、裏表を間違え…いえいえ、そうやって覚えていくんです。

     腹帯を通すヒモがついているので、そこを馬の帯径(前肢の後ろのヘコんだ部分)に。

     『穴あきゼッケン』は別にボロボロなわけではなく、ハッピーウィザースという種類のこと。

     こちらはき甲に当てる部分がくり抜かれています。

 

  ○ゲルパッド

     後ろが丸い長方形。ぷにゅぷにゅ。鞍の下に置きます。

     これが主に馬を鞍傷から守ってくれるわけですな。

 

  ○イージーゲル

     ゲルパッドと同じ素材なんですが、形がかなり個性的。

     き甲にかかる圧力を和らげることが目的なので、ゲルパッドよりも小さい。

     その特徴的な形状から、クラブ内では『チョウチョ』と呼ばれています。

 

 以上の道具をただ背中に乗せるだけでは落ちてしまうので、馬体にしっかり固定しなければなりません。

 

  ○腹帯(はらおび)

     馬のお腹の下を回してゼッケンのヒモに通し、鞍の託鐶(たっかん)と連結させます。

     跨った直後や軽い運動の後には、腹帯がしっかり締まっているかを必ずチェックします。

 

 これらを知っていれば困る事はないと思います。

 ただ、馬によってはちょっと困ったクセのある子もいるので、そのような場合には別の準備をしなければならない事も…。

 

  ○ネックストレッチ

     細いロープ状の調教用具。馬の頸・背の筋肉を発達させ、屈倒を促します。

 

  ○マルタンガール

     頸が上がる(背中が反ってしまう)のを防ぐための補助道具。

 

 いやあの私もそんなに詳しくないんですけど。

 この他にも胸ガイとか折返し手綱とかシャンボンとかサイドレーンとか、とにかく枚挙に暇がありません。勿論いきなり全て覚える必要など全くないので、時間がある時を見計らって先生に聞くとか、ネットで調べてみたりすると楽しいですよ。

 

 馬の仲間は世界中にいて、しかも誰もが乗りこなそうと創意工夫してきた歴史があります。鞍ひとつとってみても、競技性を追及したものから生活の中で必要に迫られた独特の形状のものまで、実に多種多彩です。また、権力や経済力を誇示するために飾り立てられた馬具の姿は圧巻。

 中世の騎士が好んだ馬鎧に憧れるもよし、日本の武将達が踏んだ鐙の形に「乗りずらそう…」といらん心配をするもよし、モンゴルの立ち乗り鞍の座り心地を想像するもよし、ドレスに身を包みサイドサドルに腰掛ける自分を夢想するもよし。

 乗馬を始めたことで拓けた、別の文化に対する好奇心を楽しむ毎日です。

 

 次回はもうちょっと馬装ネタを引っ張って【頭絡について】(仮題)。またのお越しをお待ちしております。

019 猛暑続きです。
特別暑さに弱いわけではないので、それは一向に構わないんですが…。

 

ヒヤクに逆らわれて参っています。

 

レッスン後に丸洗いして、例によってまた草を食べさせながら身体を乾かしておりました。

で、そろそろいいかなーという頃合を見計らって洗い場まで引き返そうとするんですが、これが一筋縄ではいかず。
もう帰りたい私とまだ食べていたいヒヤクとの、文字通り熾烈な綱引きがおっ始まるのでございます。

 

とは云え相手は1馬力

まともにやり合っても勝てるわけないので、なんとかひとつ『極力小さい力で屈服させる方法』を模索中。

 

いや、最初の頃は力任せに引っ張りまくってたんです。

しかしそれだと悪戯に大胸筋と上腕二等筋が発達するばかりで。

 

「無理やり引っ張るより、お腹をソフトタッチでサワサワサワ~とすると、逆に嫌がって言う事ききますよ」

 

ええ、本当ですかーってんで試してみました所、おお、確かに効果ありです。

ハエとかが止まった時のように、馬の表面がビビビビビッと震えて迷惑そうな顔してますよ!

…と、喜んだのも束の間。何日かすると慣れられました。はいまた完全に無視。

 

で、次に私が編み出したのが『一点集中照射攻撃』

馬の肘の後ろの部分、ちょうど帯径のあたりに鉄菱(by 真島クンすっとばす!!)を見舞うのです。

人差し指の関節を突き出すように握り込んだ拳でジワジワと加圧。人間の拳を拍車に見立てていると思ってくださいね。

これは効きました。掌全体で押すよりも、すんなり従います。やっぱこっちの方が痛いもんね。

…ところが、これすらも次第に効果が薄くなってきました。

食べてるのを止める程度には反応するんですが、顔を上げると私も押すのをやめる、という事を学習された模様。なんてイヤな性格なんでしょう。

 

他にも、口いっぱいに草を詰め込んだ隙を突いて曳き手を引っ張ってみたり、後躯を押して押して落ち着いて食べてられないような状況を作ろうとしてみたり、我ながら涙ぐましい努力をしているものよのう。

なんか、全力で間違った方向に突っ走ってそうでアレですが。

 

「厩(うまや)七分の乗り三分」

この言葉を信じて、乗っている以外の時間を大事にしたい…はずなんですけど、実際の道のりは険しそうです。